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第136話 ※
右足が寒い。
知らない間に布団から出ていたまたいで、のそのそ動き足を中に入れる。
ピトッと温かい彼の足に触れて思わず絡ませた。
「ん、凪さん……」
「寒い?」
キュッと挟み込み、彼を抱きしめる。
凪さんは起きていたみたいで、俺の髪に寝癖がついていたのか、優しく梳かれた。心地よくて目を閉じたままそれを受け入れる。
「体は辛くない?」
「……」
「真樹、寝たの?」
「……眠い」
眠ったのはそろそろ夜が明けるという頃で、その辺の記憶はあまりないけれど、沢山愛してくれたのはわかっている。
そのおかげですごく眠たい。
ついでに言うと、俺のお腹の中にはまだ凪さんが出した精液が入ったままだ。
「シャワー浴びに行かない?」
「まだダメ」
「でも入ったままだし、体調崩すかもしれないよ」
「入ったままじゃなくて、まだ出したくないの」
そう言ってもう一眠りしようと体から力を抜くと、お腹をぐっと押されて小さく声が漏れる。
「っ、何……?」
「まだ入るなら今からもう一回しようかな」
「はっ!?もう空きはないよ……」
お腹の中はタプタプです。
手を退かせると代わりにお尻を触られそのまま後孔に指が入ってきた。
「あ……っ」
「体が辛くないならお風呂に行って早く出そう」
「んっ、ぁ、あ……ちょっ、待って、わかった、わかったから!」
指を抜いてもらい、後孔に力を入れて体を起こす。
床の上に足を着いて立とうとして、ペシャリと床に座り込んだ。
「あ、腰が立たない」
「運ぶよ」
「……何で下着履かせてくれなかったの」
そういえば下着を履いていなくて、全裸で床に座り込んでいる自分が恥ずかしい。
「そっちの方が汚れなくていいだろ。ほら、腕貸して。」
「シーツも洗わなきゃ」
「俺が後でやるよ」
「凪さん、抱っこ」
「抱っこはさすがに厳しいかもしれない」
頑張ってくれようとした彼は「あ、いけるかも」と言って、本当に抱き上げられた。
「わぁぁっ!」
「やっぱり痩せたよ、真樹」
「え、何の話?」
「夜に言っただろ。痩せたって」
「言ってたっけ」
お風呂場について彼の膝の上に向かい合わせに座る。そっと肩から温かいお湯を掛けられて、そのまま中を洗われる。
終わった頃にはへとへとで、凪さんにもたれ掛かりされるがままになっていた。
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