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第135話 ※

苦しくてシーツにペニスを擦りつけた。 思っていたよりも気持ちよくて、腰を動かすのを止められない。 「シーツ、気持ちいい?」 「んぁ……っ、気持ちいい……イきそう……っ」 「ダメだよ」 「あ、ンッ!」 指が抜かれ、くるっと仰向けにされた。 乳首を抓られて、爪先まで痙攣したように震えてしまう。 「パンパンになってるな」 「うぅ……だから、イかせてって……」 凪さんの手を掴んで「ね、お願い」と言えば、彼は漸くその気になってくれたみたいで、場所を移動して俺の足を掴み左右に割る。 「真樹、ちょっと痩せたね」 「は、ぁ……知らない……っん、ぅ、ああ……!」 後孔にペニスが擦り付けられ、先端が少しだけ押し込まれる。 自分でわかるほどにそこがヒクヒクして、早く彼が欲しくて仕方がない。 「一気に奥まで挿れていい?」 「えっ、ぁ、だめ、それはダメ……っ」 「でも、したくなっちゃったな」 腰をぐっと掴まれる。 小さく悲鳴を上げて上に逃げようと思ったけれど、抵抗も虚しく、その瞬間には奥まで一突きにされた。 「────ッ、ぁ……?」 背中が弓形に反れる。 時間を掛けて解されたから痛みはない。 ただ快感が体の中を巡っていて、気が付けばお腹の上は精液で濡れていた。 「っ、ぁ、あ、あッ!」 「はぁ……」 腰を掴む彼の手を掴んで何とか離そうとするけれど、力が入らずに上手くいかない。 続けて律動されて、達したまま下りてこられない。 気持ちよすぎる。 だめ、これはだめだ。 「ゃ、あ、いって、る……っぉ、あ、あ……むり、やだ、ぁ、あ……っ!」 「中、凄く締め付けてくる」 「だ、めぇ……!」 プシャッと精液とは違う潮を吹いて、体が激しく痙攣する。 凪さんも限界が近かったのだろう。 彼が小さく息を飲むと、中が熱くなった。 「あぁっ、あつ、い」 腰を掴んでいた手が上がってきて、抱きしめられたかと思うと、彼はそのまま俺に被さるように倒れてきた。大きな背中に手を回して、息が整うまで目を閉じ、少しの間休憩する。 「後でまた風呂に入らないとな」 「ん、でも、まだこのまま……」 「うん。あと二回はしないと」 「えっ」 ゆっくりとペニスが抜かれ、後ろから抱きしめられるとまだ元気なそれが奥まで挿入された。 今度は暫く動くことなく、背中や肩、首に何度もキスをされて、気持ちがいい。 「凪……」 「ん?気持ちいい?」 「気持ちいい……ねえ、ゆっくり動いて……」 「こう?」 中をゆっくりと蹂躙するようなその動きに、首を大きく振る。 「あ……ぁ、当たってる、いいところ、これすき……っ好き、もっと、して」 「可愛いな」 ギューッと抱きしめられる力が強くなる。 その夜、彼は俺が満足するまでずっと付き合ってくれた。

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