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第17話

家に帰り付いてからもお互い何も話せないでいた。 黙ったままソファーに座る。 少しだけ緊張感のある沈黙。 それに耐えられなくて俺は立ち上がるとベランダに出た。 ジーパンのポケットからタバコを取り出して火を点ける。 年末にしては今日は暖かい。 吐いた紫煙が青い空に吸い込まれるのを眺めてると 肩にフワリとブランケットが掛けられた。 「そんな薄着じゃ風邪ひきますよ。」 肩越しに振り返ると君が優しく微笑んでた。 「ありがとう。でも今日は暖かいよ。」 紫煙を嫌いなの知ってるから携帯灰皿にまだ残りのあるタバコを押し付ける。 「入院・・・・・・・・・したくないんですか?」 並んで立った少し低い位置にある君の綺麗な横顔を見つめた。

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