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第37話
調味料を切らしてしまい貴方を残して近所のスーパーへ。
お目当ての物と貴方の好きなプリンを買って家路を急ぐ。
1人で寂しい思いをしてないだろうか?
子供を持つ親の気持ちを少しだけ体感しながらエレベーターに乗り込む。
扉が開いてゆっくり一番奥のドアを目指す。
ポケットから鍵を取り出して玄関のドアを開けると
膝を抱えてる貴方が顔を上げた。
「どうしたんですか?こんな所で。」
びっくりしながら声を掛けると
「・・・・・・・・・笑って?」
貴方が切ない顔でそう呟いた。
「はい?」
戸惑う僕に貴方は力無く微笑んだ。
「ごめん。笑って。」
その時僕は貴方の“最期の瞬間”を感じ取った。
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