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第41話

「いらっしゃい。寒かっただろ?早く上がって。」 少し離れた所に暮らす大切な弟と弟の恋人が久しぶりに訪ねてきた。 「元気だった?体調は?」 恋人が招き入れた弟達をソファーに座らせて 淹れておいたコーヒーを差し出す。 「体調はいいよ。頭痛もだいぶん楽になったし。2人の顔を見れないのは残念だけど。」 愛嬌たっぷりな弟の言葉に僕も恋人も苦笑いを浮かべる。 そんな僕らを弟の恋人は優しく見守っていた。 本当に彼は強いよ。 僕は感心してるんだ。 最愛の人が光を失う。 そう僕達に告げに来た時も彼は涙も流さずに気丈に説明を続けた。 僕が彼の立場だったら・・・ きっと半狂乱だよ。

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