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第44話
食事を済ませて恋人と2人食器を洗う。
他愛ない話しでもいつもより心が弾んでるせいか楽しい。
「見てみろよ。」
コーヒーメーカーをセットしてからリビングに行くと
恋人がソファーを覗きながら小声で手招きする。
ゆっくり歩み寄って指差した先を覗くと
弟達が仲良く寄り添って眠ってた。
その微笑ましい光景は
まるで天使が眠ってるようで
見てる僕達までも幸せになった。
「やっぱり可愛いな。」
恋人の眼差しは子供を見守る父親みたいで
僕は思わず吹き出した。
「親バカだね。」
「お互いさまだろ?」
恋人が軽く睨んで僕を抱き寄せた。
どうか僕達の可愛い子供達が
穏やかに過ごせますように・・・
僕は天使の寝顔を見ながら神様に祈った。
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