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第43話
多くは語らない彼の言葉を今は信じよう。
何かあったらきっと話してくれるから。
僕らはいつでも2人の味方だからね。
「泊まってくでしょ?晩御飯の準備するね。」
まだじゃれてる王子2人に告げると
「手伝います。」
彼が僕と一緒に腰を上げた。
『誰の手も借りたくない。』
彼がそう言って僕に料理を教わりに来た事があった。
センスの問題か今は僕より手際がいい。
僕より料理上手なんじゃないかな?
そんな事を思いながら彼と一緒に台所に立つ。
男2人で立つにはちょっと狭いけど
何だか親子でクッキングみたい。
「クスクス・・・」
思わず笑ってしまい
隣の彼の冷たい視線を浴びた。
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