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第47話
いつも冷静で落ち着いてて
僕より年下なのに僕より大人だと思ってた。
でも・・・・・・・・・
「・・・ぅ・・・っ・・・」
親友の部屋に居なかった親友の恋人を探して辿り着いた屋上。
君は1人声を殺して泣いてた。
やっぱり辛いよね?
今すぐ命に関わる事じゃなくても。
僕は光を失うのって一番嫌な気がする。
声を失うより辛いかも。
それが最愛の人の身に起こったら・・・
僕なら耐えられないな。
いつもより華奢に見える彼の背中を抱き締めてあげたいけど
それは僕の役目じゃないし
彼のプライドも許さないと思うから
僕は声も掛けずに屋上を後にした。
僕らに病状を伝えた時だって泣かなかった君。
今は思い切り泣けばいいよ。
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