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第48話
親友と彼の暮らす部屋に戻る。
寝室に向かってドアを開けると
親友がベッドに腰掛けて窓の外を眺めてた。
「起きてたの?」
歩み寄って目の前イスに腰掛ける。
「・・・居た?」
「うん。屋上で夜空見てくるって。」
「そっか・・・・・・・・・泣いてただろ?」
その言葉に僕は驚いた。
泣き顔を見せないように1人隠れて泣く彼と
それを知ってて知らないフリをする親友。
2人の想いが暖かくて優しくて
僕の方が泣きたくなった。
「黙っててよ?」
「・・・・・・・・・うん。」
あれから変わらず優しく穏やかに暮らす2人。
僕は僕の出来る事で2人を支えたい。
2人が笑顔で過ごせるように。
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