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第67話

大好きな貴方に見送られて仕事に向かう。 それはそれで嬉しいんだけど・・・ 本当は心配なんですよ? なんて言ったら貴方はきっと悲しい顔をするんでしょうね。 車に乗り込んで静かに走り出す。 車内には貴方セレクトの心地いい音楽が流れる。 「今日は早く終われるかな?」 淡い期待を抱いて職場に向かう。 今頃、貴方は何をしてるのかな? さっき別れたばかりだけどもう気になる。 前に頻繁に電話するもんだから貴方が困ってたっけ? 僕だってこんなに自分が心配性だなんて思いもしなかった。 でもその心配性もたぶん貴方限定。 愛しい貴方だから心配なんですよ? 自惚れるから言いませんけどね。

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