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寄せて重ねる…… 4
用意されたバスローブに着替えたあと、グレイのカバーがかかったセミダブルのベッドの端に腰を下ろした創は何とも落ち着かない素振りで、彼が出てくるのを待った。
こういう場面で、こんなに緊張しているのは初体験の時以来だと思う。下の部分ははち切れんばかりになっている、少しでも触れたらイッてしまいそうだ。
「……そこのライトをつけてくれるかな?」
慌ててベッドサイドのルームライトのスイッチをひねると、ドアの傍に立っていた総一朗は天井の灯りを消した。
柔らかいペールオレンジの光だけが室内を薄く照らして、あとは闇に包まれる。
「もしかしてアガッてる?」
「じょっ、冗談」
「ボク自身は……かなり緊張していると思う。久しぶ……どうでもいいことだね」
そこで言葉を切った総一朗は創の傍らに腰かけた。
ボディソープの匂いが鼻孔をくすぐって、唾をごくりと飲み込んだ創はそれから、おずおずと肩に手を伸ばした。
重なり合うように、ベッドに倒れ込む。バスローブをとってしまうと、互いに何もまとってはいない。
熱い肌を触れ合わせながら、創は総一朗にキスをした。
「ん……」
先に舌を絡めてきたのは総一朗の方だった。こちらの頬を両手で押さえて、それから唇に歯の裏と、いたるところを刺激する快感に創は陶然とした。
キスだけで、こんなにも感じさせるなんて。そのテクニックはさすがというしかない。
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