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寄せて重ねる…… 9
ぐったりとした総一朗とは対照的に、二度も出したにもかかわらず、創のペニスは三回目の復活を遂げている。
「ほら、どうだ」
「やっぱり若いなあ」
「だろ? 一晩に五回、いや、七回はイケたと思うぜ」
「七回も……」
いくらかたじろぐ総一朗を尻目に、創はベッドの周りを見回した。
「で、アレが必要なんだろ」
「え? あ、ああ」
のろのろと身体を起こした総一朗はサイドテーブルからゼリーのボトルを取り出して手渡そうとした。
「えっ、ゴムじゃなくて?」
「……そうか。キミは思った以上に紳士なんだね、感心感心」
男は妊娠しないよと言われて、創は「あっ」と声を上げた。
「そうだっけ」
「でも、つけておいた方が、後始末が楽でいいから」
「じゃあ、そうする」
改めて避妊具をつけると、いよいよゼリーの出番。右手の指にたっぷりと取ったそれを問題の場所に塗りつけるが、初めての行為に緊張する創の指はスルリと中に入ってしまった。
「あっ、ゴメ……」
「いいよ。そのまま、動かしてみて」
総一朗の言うとおりに指で中を引っ掻くと、彼はゆるゆると悶え始めた。
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