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1.柳瀬 清
柳瀬 清(やなせ きよ)大学生
「んはぁ…あ…ぁ……もう…やめ」
何度も腰をうちつけられ俺の中に入っている性器が太く硬く
俺の弱い部分を攻めてくる…何時間こんな状態だろうか
頭は回らず身体中が痺れて抵抗する力も出ない…
「あっ…んぐ……ふっ…ぁ……」
口を塞がれお構い無しに口内を責める
その行為にさらに快感が増し・・反応していた自身の性器から白濁とした精液が勢いよく吐き出された
「…あぁ!…ふぅ、ふっ…ぁ……んあ」
それでも打ち付ける勢いは治ることなく再び達してしまい
繰り返すうちに意識は途絶えてたーーー
昔のことはあまり細かくは覚えていない
気づいた頃には思い出すことが少なくなっていった。
幼い頃荒れた家庭に疲れた母は出て行った…
母がいなくなった後、父の矛先は自分へと移った。
毎日が苦しく痛い日々だったということだけ覚えている。
ある日父が帰ってきて酔った勢いで癇癪を起こした。
俺もこの時は記憶が曖昧で気づいたら病院に寝ていて周りには父の影もなくよそよそしい看護師とスーツを着た大人たちが数回来たくらいだ
まだ子供相手に詳しく説明しなかったが話を聞くとあの騒動に気づいた近所の人が通報したことで警察沙汰になり俺も一度警察に保護されたということだったらしい
その後のことはすべて任せていたので自分でもあやふやだが父は家庭以外でもいろいろちっさいことだが警察には顔を知られていたらしく執行猶予となりひとまず監視下に置かれる形となったようだ、俺はというと父方の親戚に預けられることとなった。
やっと平和に暮らせると思ったがそう簡単ではなく…
父は俺がいる親戚に金を要求するようになり毎週のように家に押しかけた。
(監視下に置かれてるんじゃないのかよ。)と心の中で何度もつぶやき周りも俺に対して元々良くはなかった態度が更にきついものへと変わった。
結局、近所の目を気にした親戚は俺を他へやり警察沙汰を避けた。
次のところも同じだ……
どこも大して長く続かなかった…もはや本当に親戚かと疑問を抱きつつあった
最後に預けられたところは結局警察に相談し
ついに父は捕まり懲役数年を言い渡された。
悲しくはなかった物心ついた頃には親とさえ思えないでいた。
俺はついに行くあてがなくなり施設に入った。
父が怪しいやつと関係していたのもあり俺の個人情報は警察により厳重に管理されていた。
安心と言えばそうだが逆を言えば…息苦しかった。
もう誰かに頼ることに疲れてしまった。
その後は大きな騒動もなく時は流れ大学生になり
俺は施設を出て一人暮らしを始めた。
父の影もなくなりやっと自由を許されたと感じた。
それに…俺は早く施設を出て自立したかった。
一人でいることが自分にとっても周りにとっても一番なのだと思うようにしていた。
生活費はバイト代で学費は奨学金でなんとかぎりぎりの生活を過ごしていた。
幸い飲み友達と言えるものはさほどおらず誘われてもすべて断っていた。
毎日が平凡で満足だった。
何も起きないのが一番の安心だと思う
これから起こる出会いが俺の生活を大きく変えることなど
想像もしていなかった。
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