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2.出逢い

その日の学校が終わりバイト先に向かう 俺のバイト先は時給も高い会員制の高級店のボーイ。 『12』twelve 店内は完全個室の造りになっておりキャストの女性とお酒や会話の時間を楽しむ 大まかなところははキャバクラと変わらないがイメージはだいぶ違う 客層は金持ちの紳士がほとんどで全てが落ち着いた空間。 一歩足を踏み入れれば外とは遮断され店の中でのことは外に漏れることはない、もちろん女性キャストのいわゆるアフターや同伴などはなくあくまでもここだけで会える存在らしい はじめシステムを聞いた時は怪しい店かと面接を断ろうと思ったが契約書も怪しい点はなくオーナーも不安になったら辞めてもいいし個人情報は決して流出もしないで処分する、辞めた後の安全も保証するとこれでもかと丁寧に話してくれた。 後から聞いた話ではオーナーが俺の容姿と顔立ちを気に入りいい花になってくれそうだと逃したくない人材だったらしく少し引いたのは心に留めておく。 しかしそんなオーナーは30代くらいの若く整った顔立ちの方だ 紳士という言葉が似合いそうな落ち着きと動きがお客様からもキャストからも好まれている。普段はおっとりとしているが客のルール違反やキャストが困っていれば助けに入りどうやっているのか何事もないように解決してくる。 そのため揉め事や問題などはめったにない。 時には接待や取引の場所としても用いられることがあるため情報が漏れることがないよう秘密厳守の仕事だ。 俺は中性的な容姿をしていて更に瞳がブルーグレーの透き通った色をしている。 元々色素が薄いのか他と違うというのは気になるもので目立つことが苦手で普段はカラーコンタクトをして隠している。 バイト先でもそれは譲らなかった。少し戸惑いながらもオーナーに話したら嫌な顔せず「君が働きやすい姿でいいよ」と承諾してくれた。 俺のバイト内容では会話はあまり求められないが数分入った個室に対して素早い状況の把握と完璧な気配り、接客が求められる正直楽ではない仕事だ。 それでもバイト先の人たちはいい人ばかりで いつもたくさん世話になってここが好きだった。 バイトも大学も平和に過ごし今の生活に満足していた。 今後も静かに一人で過ごしていくのだと思っていたが…… 出逢いは突然に訪れた。 その日は何やらお店の女の子たちが騒がしかった。 担当した個室はお店のNo.1-2を指名しているすごい方らしい 後からドリンクなどを運びに部屋に入ると… 明らかに一般人とは懸け離れた怖めな二人組がいた。 だがこの店で働いていればそこまで驚くこともない。 ここは高級店だ 珍しくない。 だが女の子達はモデル並に整った顔立ちとあやしげな雰囲気の二人組に夢中だった。 俺はいつも通り仕事をこなすだけだがこの日だけは少し困った…… お客様とキャストの邪魔をしないよう低い位置からテーブルへとドリンクなどを優しく並べ静かに部屋をでようとした。 その時! 「っ・・・」 片腕を強い力で掴まれ一瞬息がつまるように感じたが表情には出ないように耐えた。 内心驚きながらも見上げ、焦らずに言葉を発した。 「お客様、申し訳ありません。何か至らない点がありましたらご指摘ください。」 こんな時はまずは冷静に状況を把握することが大事、オーナーの教えだった。 きっと何か気に触る行動があったのだと部屋に入った瞬間から自分の行動を頭の中で思い返す 「・・・・・。」 お客様は何も言わずただただその重い厚に確実に粗相をしてしまったのだと動揺した。 「あ・・・ー] 「名前は?」 声をかけようとすると被せて質問が飛んできた。 真っ直ぐとこちらを見て返答を待っている相手の威圧は恐ろしく震える声が隠せなくなった。 「や・・柳瀬 清・・です。」 少しの間沈黙が部屋を包んだ… お客様は強く掴んでいた俺の腕をゆっくり離し座り直した。 「そうか、下がっていい」 走る動機と疑問を持ちながらも素早く切り替え「失礼いたします」と部屋を出た。 キッチンに気持ち早足で入った途端力が抜け掴まれた腕を摩りながら溜息が漏れる。 頭には疑問が残りながらも今は仕事に戻った。 店が閉まり1日が終える。 今日一番の場面を思い出し、次からは別の人に担当を変わってもらおうと密かに決めていた…… __________________________________________ 初めましてUru(うる)です。 この度はこの作品を手にっとっていただき誠にありがとうございます。 このように作品を投稿するのは人生で初めての経験で緊張しています (⌒-⌒; ) 慣れない文章やストーリーの運びに読みにくい点も多々あると思いますが どうぞ宜しくお願いします。 今回一度更新していたものですが読み返したらきになる点がいくつかありはじめから手直しをしました。

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