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第15話(R18)

 レクターが隣国の同盟国の裏切りによって崩壊して、200年余りが経った。  焼け野原になった王国は王政ではなくなったが、何とか再建し、レクターの宮殿のあった場所にはレクター・マグナ・インペリウム・フームスⅡ世病院、通称・レクター病院が聳えていた。 「アアアああーーーーー」  翌日、イルクとファルが計画していた通り、ジェスにはレクター病院の地下の研究室にて『淫紋実験』が施され、ジェスの腹部には子宮を模した紋様が鈍く光っていた。  それだけではない。 「ヒケンシャのチクビのボウチョウ、Gすぽっと、ゼンリツセンのカンドをカクニン。チツヘキ、チョウヘキのウネリ、シュウシュクをカクニン。チャクショウカノウジョウタイにトウタツ」  ジェスの恥ずかしい躰の状態は事細かに包み隠されずにファル達に知らされると、ジェスの子宮を貫くように挿入されたチューブからは大量の精液が流れ込んだ。  それによって、その腹部は妊婦のように膨らみ、淫紋によってできた膣からも元からある陰茎からも精液、愛液で濡れていた。 「チャクショウをカクニンチュウ。もにたニウツシマス」  すると、ファルの目のモニタにはまだ影も形もないが、新しい命が宿ったであろうジェスの内部が悍ましい太さを誇るチューブとともに映し出される。 「おめでとう。貴方たちの子ですよ」  自身の妊娠にキャパシティを大きく超えたジェスの傍らにはイルクがいて、ファルはイルクに言う。  イルクはとても満足そうに目を閉じたまま、ジェスの腹部に身体を預けていた。

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