1 / 3
プロローグ
魔術師には必ず、1体の妖魔 が仕える。
妖魔は魔術師の忠実なしもべだ。その姿は様々で、竜、妖精、幻獣と多岐に渡る。
彼らは主人が呼びつければすぐに参上し、主人のために働く。彼らは主人には決して逆らわず、忠義を尽くす。
そのはずなのに――
少年が呼び出した妖魔は、
「俺と寝ろ」
「え……?」
「もっとわかりやすく言った方がよかったか? 俺とセックスをして、俺のものになれ。そしたら、契約を結んでやるよ」
ふてぶてしい表情で笑って、とんでもない要求を突き付けて来た。
ともだちにシェアしよう!