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第1話・ご褒美。①(前編)

 ◆  俺はメイド。  今年で17歳になる。  そんな俺はご主人様に命じられるまま仕事をこなす。  ご主人様の命令は絶対だ。  その命令っていうのは、男であってもメイド服を着ること。  そして今日もまた――。  パンパン。  手を叩いて呼ばれる。 「お呼びでしょうか、ご主人さま」  お辞儀をして寝室に入る。そこにはラウンジチェアに腰掛けている中年の男性がいる。  細身で色白。目が虚ろなご主人様は、けれどもとても強欲で支配心が強い。少しでも自分に逆らおうものなら罰をお与えになられる気難しい方。  だけど、忠実な人間にはたくさんのご褒美をくださる、とてもお優しい方でもある。  相手の出方次第で悪魔にも神にもなる。  この男性こそが俺が仕えている方だ。 「良い子だ。こちらへ」 「はい」  おいでおいでと手招きされ、目前まで進み出る。 「スカートを上げなさい」  ご主人様の命令は絶対だ。 「はい」  そっとスカートを持ち上げると、太腿があらわになっていく。 「もっと見えるように」 「……っつ」  命じられ、さらに上げていく。  ご主人様に命じられるこれはいつものこと。  俺がこのお屋敷にお仕えするようになって3年前からずっと……。  この所作はご主人様の寝室に呼ばれて、まず始めにすることだ。  だけど、恥ずかしい気持ちが上回ってなかなか慣れることができない。  それもそのはず。  だって、ご主人様から下着を付ける許可を得ていない。  俺の性器が丸出しのまま、すべてを見られてしまうんだ。  ――ああ、どうしよう。  恥ずかしい。  だけどそれだけじゃない。  俺の性器を見つめるご主人様の、熱の隠った視線が快感を引き出す。  おかげで俺自身は少しずつ勃ち上がっていく……。  ご主人様の言うとおりにしてさえいれば、ご褒美が与えられる。  快楽と、そして最上のご褒美が――。  やがてご主人様から与えられる行為を知っている俺の性器は悦びに期待して雫を垂らし始める……。  茎を通って陰嚢、それから太腿へと滴り落ちていく……。 「そうそう良い子だ。どれ、撫でてやろう」  骨張った大きな手が、あらわになったそこを撫でてくれる。  ……気持ちが悦い。 「っひ、う」 「どうだ? 悦いだろう?」  そろそろと撫でられれば、よりいっそうの歓喜に打ち震える。 「あっ、うっ……はい、ご主人様」  膝はわななき、もっとご褒美が欲しいと陰茎が大きく膨れ上がっていく……。  俺の蜜でご主人様の手が濡れる。  撫でられるたびに、にゅぷ、にゅぷと滑りを帯びた水音が立つ。 「この(ふくろ)もなかなか可愛いなぁ……」 「は、う……」  陰嚢(いんのう)を撫でられたら俺、どうにかなりそうだ。  大きな骨張ったその手が俺の嚢を包み込み、やわやわと握る。 「よしよし、たくさん蜜が出てきたね……良い子だね」 「あ、んっ!」  耳元で褒められれば、耳孔に嗄れた声が届いて刺激される。  ガクガク足が震えてくる。  どうしよう、気持ち悦すぎて立っていられない!  我慢の限界を感じた俺は、涙目でご主人様を見る。 「うむ。ではわたしの膝を跨ぎなさい」  やっとご主人様からのお許しが出た。 「……ん」  ご主人様の膝に腰を下ろすために見下ろせば、いつの間にジッパーを下ろしたのか。  大きく反り上がったご主人様の一物が見えた。  ご主人様の肉棒はとても雄々しく、はち切れんばかりに赤黒く染まっている。  ご主人様は、俺と同じように雫を垂らし、中に挿入するのを心待ちにしているようだった。  これが今から与えられるんだ……。  こんなに嬉しいことはない。 「は、い」  嬉しいのに、身体が震えてしまうのは興奮しているからこそだ。  ……ゆっくり、ゆっくり。  俺はご主人様のお膝に跨って、静かに腰を下ろしていく。 「よしよし、ほれ」  途端だった。  グイッ!  グプンッ!  俺の腰を持ったご主人様はひと息に強い力で引き下ろしたんだ。  ほぼ同時に肉を裂く音が響いた。 「っひ、っううう!!」  俺の後孔をご主人様の陰茎が一気に穿たれる。  おかげで俺の視界がチカチカする。  頭が真っ白になった。 「あ、あああっ!」  身体が弓なりに反れて、突然与えられた衝撃に堪える。  どうしよう、後孔がビクついている。  頭のてっぺんから足の指先まで痺れるみたいな感覚だ。 「どれ、わたしのペニスは美味いか?」 「っひ、う、っん……おいしいっ」  コクコクと頷けば、 「よしよし、いい子だ。褒美をやろう」  ずくずくと激しい抽挿がはじまり、打ち付けられる肉音と俺の喘ぐ声が寝室中に響き渡る。 「あひっ、あひっ!」  ギシ、ギシ。  俺の腰が浮き沈みを繰り返すその度に、ラウンジチェアが軋みを上げる。  浅く、深く。  後孔がご主人様のでいっぱいになる。 「ごしゅじんさま、ごしゅじんさま!!」  どうしよう。  俺の陰茎からはひっきりなしに蜜が溢れて止まらない。  気持ち悦すぎる。 「良い子だね、よしよし、良い子だ」  ご主人様は、雄々しい肉棒を最奥へと貫く。  俺の中がご主人様のペニスと同じ形になっているのがわかる。 「あっ、っひ、ああああっ!!」  俺の身体が弓なりに反れ、肉壁がご主人様を締め付ける。  ああ、俺の中にご主人様がいる。 「おっき、おっきぃいい……」  そう思うと、よりいっそう強く締め付けた。  中はもうご主人様のペニスでパンパンだ。  直腸まで届きそうなくらいに……。 「そうかそうか、わたしのはそんなに大きいか。お前は本当に良い子だね。愛液を受け取りなさい」  ご主人様はそう口にすると、獣のような低い声を出して欲望を解き放つ。 「あ、っぐ。っふあああああっ!」  雄々しいそこから吐き出されるご主人様の迸りはとても熱い。  俺の身体が焼けるようだ。  ご主人様に刺激された俺も、いっそう蜜を吐き出す。  だけど俺の蜜は止まらない。  噴水みたいにずっと流れ続ける。  だからご主人様は俺の陰茎を持ち上げた。 「あ、っふ、っふあああっ」  自らの蜜を顔全体に引っ被った。 「可愛いねぇ、可愛い顔が蜜でどろどろだ」 「っふ、たくさ……こんら、も、はれつしちゃう」  お腹の中にはだくだくとご主人様の迸りが注がれていく。  俺のお腹がこれでもかというほどご主人様のもので膨らんでいる。 「良い子だ。こんなに膨れて。まるで妊娠したみたいだ」 「は、い。おれ、ご主人さまに孕ませてほしいです……」 「よしよし、そうかそうか」  ご主人様はにっこり笑った。  その言葉がご主人様は悦んでくれたみたい。 「さあ、ご褒美だ」  待ちに待った極上のご褒美だ。  俺は嬉しくてうっとりとご主人様を見上げた。  腰が浮かされ、ご主人様が俺の中からいなくなる。  ニュプっていう音がして、誰も居なくなったラウンジチェアに座らされた。 「あ……」  寂しくなって声を上げると――。 「足を開きなさい」  言われたままに両足を開く。  両太腿に骨張った手が添えられる。  親指が孔を広げるように添えられれば――。  ――ツツ。  さっき注がれたご主人様の愛液が太腿を伝って滴り落ちていく……。 「わたしの愛液をお前の可愛いこの腹の中から出さんように栓をしておこうかね」 「あ、ん……」  両膝をさらに上げられ、後孔がはっきり見えるくらいまでしっかり開脚する。 「良い子だ、お前は本当に良い子だね。しっかり栓をしようね」  後孔にひんやりした硬いものが押し込まれていく……。  ご褒美は、赤く輝くルビー。  大きさは色々あるけれど、今日は親指くらいの大きさはあるみたい。  とても、大きい。

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