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第1話・ご褒美。(前編)
俺はメイド。
今年で17歳になる。
そんな俺はご主人様に命じられるまま仕事をこなす。
ご主人様の命令は絶対だ。
だからご主人様の命じられるがまま、男だけどメイド服を着る。
そして今日もまた――。
パンパン。
ご主人様に手を叩いて呼ばれる。
「お呼びでしょうか、旦那さま」
お辞儀をして寝室に入る。そこにはラウンジチェアに腰掛けている中年の男性がいる。
細身で色白。目が虚ろなご主人様は、けれどもとても強欲で支配心が強い。少しでも自分に逆らおうものなら罰をお与えになられる気難しい方。
だけど、忠実な人間にはたくさんのご褒美をくださる。とてもお優しい方でもある。
相手の出方で悪魔にも神にもなる。
この男性こそが俺が仕えているご主人様だ。
「良い子だ。こちらへ」
「はい」
おいでおいでと手招きされ、俺は進み出る。
「スカートを上げなさい」
ご主人様の命令は絶対だ。
「はい」
そっとスカートを持ち上げると、太腿があらわになっていく。
「もっと見えるように」
「……っつ」
命じられ、さらに上げていく。
ご主人様に命じられるこれはいつものこと。
俺がこのお屋敷にお仕えするようになって3年前からずっと。
ご主人様の寝室に呼ばれてはまず始めにすることだ。
だけど、恥ずかしい気持ちが上回ってなかなか慣れることができない。
それもそのはず。
だって、ご主人様から下着を付ける許可を得ていない。
俺の性器がご主人様に見られてしまうんだ。
ああ、どうしよう。
恥ずかしい。
だけどそれだけじゃない。
俺の性器を見つめるご主人様の熱が隠った視線が快感を引き出す。
おかげで俺の陰茎は少しずつ勃ち上がっていく……。
ご主人様の言うとおりにしてさえいれば、ご褒美が与えられる。
快楽と、そして最上のご褒美が――。
やがてご主人様から与えられる行為を知っている俺の性器は悦びに期待して雫を垂らす。
「そうそう良い子だ。撫でてやろう」
骨張った大きな手が、あらわになったそこを撫でてくれる。
気持が悦い。
「っひ、う」
「気持ちがいいだろう?」
そろそろと撫でられれば、よりいっそうの歓喜に打ち震える。
「あっ、うっ……はい、ご主人様」
膝はわななき、もっとご褒美が欲しいと大きく膨れ上がっていく……。
俺の蜜でご主人様の手が濡れる。
撫でられるたびに、にゅぷ、にゅぷと滑りを帯びた水音が立つ。
「うむ。では跨ぎなさい」
見下ろせば、いつの間にジッパーを下ろしたのか。
大きく反り上がったご主人様の一物が見えた。
ご主人様の肉棒はとても雄々しく、はち切れんばかりに赤黒く染まっている。
これが俺に与えられる。
「は、い」
嬉しいのに、身体が震えてしまう。
ゆっくり、ゆっくり。
俺はご主人様のお膝に跨って、静かに腰を下ろしていく。
「よしよし、ほれ」
途端だった。
「っひ、っううう!!」
俺の腰を持ったご主人様はひと息に強い力で引き下ろしたんだ。
おかげで俺の視界がチカチカする。
頭が真っ白になる。
「気持ちが悦いだろう?」
「っひ、う、っん……」
「よしよし、いい子だ。褒美をやろう」
ずくずくと激しい抽挿がはじまり、打ち付けられる肉音と俺の喘ぐ声が寝室中に響き渡る。
「あひっ、あひっ!」
ギシ、ギシ。
浅く、深く。
俺の腰がご主人様の腕によって浮き沈みを繰り返す。
俺の腰を穿つたびに、ラウンジチェアが軋む。
「ごしゅじんさま、ごしゅじんさま!!」
どうしよう。
俺の陰茎からはひっきりなしに蜜が溢れて止まらない。
気持ち悦すぎる。
「良い子だね、よしよし、良い子だ」
ご主人様は、雄々しい肉棒を最奥へと貫く。
「あっ、っひ、ああああっ!!」
俺の身体が弓なりに反れ、肉壁がご主人様を締め付ける。
ああ、俺の中にご主人様がいる。
「おっき、おっきぃいい……」
そう思うと、よりいっそう強く締め付けた。
「そうかそうか、わたしのはそんなに大きいか。お前は本当に良い子だね」
ご主人様はそう口にすると、獣のような声を上げて欲望を解き放つ。
「あ、っぐ。っふあああああっ!」
雄々しいそこから吐き出されるご主人様の迸りはとても熱い。
俺の身体が焼けるようだ。
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