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第1話・ご褒美。①(後編)
「今日はとても良い子にしていたからね、3つあげようかね」
「ん……は……」
3つも貰えるなんて……。
どうしよう俺、興奮してきた……。
ドピュッ!
一度は蜜を解き放ったのに、また勃ち上がり、漏らした。
「おやおや、そんなに嬉しいのか。また蜜が吹き出たねぇ」
ご主人様は嬉しそうに笑うと、俺の後孔へとルビーを嵌め込んでいく……。
ひとつ。
俺の中が少し満たされる。
ずっと奥に押し上げられた。
「あっ!」
中を満たされ、悦に浸ると、陰茎はまた、蜜を流す。
「可愛いね……どれ、ふたつ目のいこうか……」
ふたつ。
ひとつ目のルビーよりももう少し大きいかもしれない。
俺の孔がさらに押し広げられた。
「あんっ!」
どうしよう、息が乱れる。
硬いルビーが孔の中にあるのを強調させられる。
「なか、広がっていく……んっ」
「そうそう、たくさんお食べ」
みっつ。
さらに大きいルビーだった。
孔になかなか入りきらなくて、ご主人様の指に押されて、少しずつ挿入ってくる。
すごい圧迫感だった。
俺の視界は涙で潤み、ぽろぽろと流れていく……。
「っひ、う……くるし、中、いっぱい……」
苦しいはずなのに、どうしてだろう。
それがとても気持ち悦い。
「っは、っぐ……」
ルビーが中を圧迫するたびに、俺の肉壁が締めつけて、ゴリゴリ当たる。
「いいか? そのルビーを嵌めるのも取り出すのもわたしの声ひとつにかかっていることを忘れるんじゃないよ?」
「は、い。ご主人様」
「取り出したい時はわたしの前でのみ許そう。便を出す時と同じようにお腹に力を入れてルビーを出すんだよ?」
「は、い……」
「さあ、そこのテーブルに座って足を開いて。お前の中でいっそう美しく輝くルビーを見せておくれ」
「はい、ご主人様」
言われるままに、ガクガクと戦慄く足を動かしてラウンジチェアから下りる。
3つもルビーを咥えている俺の身体は限界に近い。
動けないけれど、動かないといけない。
ご主人様がお望みなんだ……。
「ひゃあ、う……」
……ダメ。
刺激に堪えきれず、俺の身体がガクンと崩れ落ちた。
しまったと思ってももう遅い。
硬いフローリングへお尻から倒れ込む。
「っぐ、ああああんっ!」
大きなルビーを3つも咥えている後孔に、尻もちを付いた衝撃が伝わって、さらに最奥へと押し込まれた。
その拍子に、俺の陰茎から、勢いよくおしっこを漏らしてしまうんだ。
それはとても長いおしっこで、フローリングをびしょびしょに濡らしてしまう。
「なんと、なんと。可愛い声だね。こんなに漏らして……」
後ろからご主人様の声がした。
俺の羞恥の一部始終をすべて見られていたんだ……。
恥ずかしい。
だけど、もっと見てほしい……。
粗相を漏らし、しばらく放心したままの俺は、ようやく目の前にあるテーブルの上によじ乗る。
ご主人様に見えるよう、両足を開いて――。
膝の後ろに腕を絡ませ、
ルビーを咥えた俺の尻孔の中も可愛がってもらえるように……。
――ああ、どうしよう。
興奮してきた。
「……っふ」
思いきり開脚したから、ご主人様から与えて貰った熱い迸りがまた、トロトロと漏れ出した。
だけどそれだけじゃない。
さっき果てたばかりの俺の陰茎は勃ち上がり、熱を持っている。
おまけにまた蜜が溢れている。
おしっこ、さっきも散々漏らしたのに――。
まだ流し足りないんだ……。
「よしよし。たくさん入ったね。これからもいっぱい良い子でいるんだよ? そうしたらもっと大きなルビーをたくさんあげるからね?」
トプン。
ご主人様の指がルビーを咥えている尻孔に入った。
「っく、ああああっ!」
ご主人様の指に掻き混ぜられた尻孔が、入れられたルビーとぶつかりあってゴリゴリする。
さらに最奥へ挿入ってくる。
後孔はもうこれ以上ないっていうくらい広げられている。
「も、そんな、奥、はいらら……い、あっ! イっくぅうううん!」
「そうかそうか、イくほどルビーは美味いか?」
――違う。
グリグリと中を掻き混ぜるご主人様の指が美味しい。
「ひゃあ、も、ルビーおいしっ……」
だけど……。
「ご主人様の指、もっと美味し……っふあああっ、ご主人様、好き。好きっ」
「よしよし、本当にお前は可愛いね。わたしもお前が愛おしいよ」
俺は腰を揺らしてルビーを見せる。
淫らに腰を揺らしながら……。
また命じられるようにと祈って――。
だけど俺が本当に欲しいのは、
「ああああっ!」
イく。
またイっちゃうっ!!
ご主人様、
ご主人様っ!
与えられた衝撃に震えていると、
ご主人様はラウンジチェアから立ち上がる気配がした。
「う……んぅうう……」
ご主人様の薄い唇が、俺の口を塞ぐ。
嬉しい。嬉しい。
ざらついた舌が俺の口内に入ってくる。
ご主人様……。
「ん、っふ……」
夢中になって差し出される舌を絡める。
……ヌプ。
「っふぅうううん……」
俺の尻孔を弄る指がさらに大きな円を描く。
背筋がぞくぞくする!
与えられるこの指も、
ルビーも嬉しい。
だけど、
ご主人様のキスこそが、俺の本当の至高のご褒美――。
END***
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