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第7話・ご褒美。②(前編)
◆
「さあ、昨夜に仕込んでおいたお前のルビーを産んでおくれ」
ご主人様のベッドに腰掛け、前脚する俺は今、ルビーをしっかり咥えたままの尻孔を披露している。
ご主人様のすぐ後ろにはカメラが固定されていて、俺がルビーを出す瞬間をしっかり撮られるんだ……。
その俺は――。
「は、ひ」
大好きなご主人様の期待に応えるべく、気張っているんだけど……。
昨日、尻もちを付いてしまったし、ご主人様にはより奥の方にルビーを押し込まれたから、全然出て来なくなっちゃった
。
「ん、ぅう……」
すっごく頑張ってるけれど、やっぱり出て来ない。
「でな、ごしゅじんさま、でないれす……」
どうにかしないとご主人様からもうご褒美がもらえなくなる。
嫌われてしまう。
もう、キスしてもらえなくなる。
そんなのイヤだよ……。
焦れば焦るほどに尻孔がキュッて収縮して、ルビーをより咥え込んでしまう。
「れな……れなひぃい」
泣きたくないのに目頭が熱くなって涙が溢れる。
ご主人様のお顔が見られない。
俺の陰茎は心とリンクして、すっかり萎えた状態だ。
こんなんじゃ、もっとご主人様をガッカリさせてしまうのにっ!
「大丈夫、きっちんと出るから、ほら、もっと気張りなさい」
よしよし、と俺の陰茎を撫でるご主人様。
だけど、でもね、そんなことをしたら余計に神経が分散されて尻孔の方に集中できなくなる。
気張れないよっ!
「は、ふ、あ、まっ! さわられるの、もっ! らめっ!」
「うん? 可愛いお前を可愛がって何が悪いのかな?」
親指の腹で執拗に亀頭を撫でられる。
「っひゃ、っふぅうう」
ジワジワと上がってくる俺の蜜はやがてご主人様の手を濡らしはじめる。
ヌチュ、ヌチュ。
ご主人様の手が俺の陰茎を刺激するたびに空気を纏った水音が聞こえてくる。
「もたもたしていると、わたしのペニスが挿入れられないじゃないか。もうこのまま中に挿入しちゃおうかね?」
「まっ、らめっ! らします、らすからっ!」
このままなんてイヤだ!
ご主人様の愛液が感じられなくなる!!
それに、ルビーも3つ咥えてご主人様の大きなペニスを咥えたら、俺の中、壊れちゃうっ!!
俺はイヤイヤを繰り返し、どうにかご主人様を説得しようとする。
「んん、うううううっ!
「良い子だ。そら、撮ってあげようね」
カメラが起動する音が聞こえる。
なんとなくだけど、俺の尻孔に焦点が合うのを感じた。
「んううう……」
……ボタ。
尻孔の圧迫感がほんの少し消えるのと一緒に、重たいものが床に転がる音がした。
ひとつ目が、ようやく出たんだ。
同時にご主人様の愛液もじんわり出ててくる。
ほんの少し、入口付近がスースーする。
圧迫感もさっきより楽になった。
「いい光景だ。可愛い尻孔が見えたよ? 終わったらまたたっぷり注いであげようね」
陰茎をなぞるようにしてご主人様の舌が這う。
ご主人様がっ、俺のを舐めてるっ!
「は、ひ……!」
アイスクリームを舐めるような仕草が、俺の頭を麻痺させる。
ピュッて蜜が飛び出した。
「本当に、可愛いねぇ、お前は。わたしは早くお前の中に挿入れたいよ」
俺だって、早くご主人様とひとつになりたい!!
だから頑張って気張らなきゃ!!
「んぅううううううっ!」
ボタッ。
気持ちを新たに気張れば、ふたつ目も出てきた。
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