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第19話
智久の身体の下の悠希は、絶え間なく痙攣していた。
イきっぱなし、という状態だ。
軽く肌をさすっただけで、とろとろと体液を吐きだしてしまう。
「ごめん、ね。悠希。初めてだったのに、怖かったろぅ?」
「ううん。すごく、素敵だった……」
とろん、と蕩けた眼差しの悠希の眼には、智久が映っている。
「好きだよ、悠希」
「僕も。智久さんのことが、好き」
初めて会った時から、カッコいいなって思ってたんだ。
そんな幼い好意を口にする悠希が、智久にはひどく愛おしかった。
もう、手放したくなくなった。
「付き合ってくれる? 私と」
「いいの?」
「部長……、お父さんには内緒だよ」
「うん」
フィルムを始めに巻き戻したように、二人は改めてキスをした。
ただそれは、初めての時より熱く濡れた、恋人同士のキスだった。
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