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第5話

それから僕はスーツから着替えてソファーに座っていた光樹の隣に座る。 ソファーに座ると光樹はカフェオレを用意してくれていて俺はそれを1口飲んだ。 隣を見ると光樹は俺の手を握って話し出した 「実家に行ってたんだ。俺の親父は想也と俺との交際を認めてなくて、でもあの日俺は想也とずっと一緒に居るって決めたから、だから親父とも決着つけなきゃと思って。当然簡単に認めてくれる分けなくて親父は想也を試したんだ。」 「え!?」 光樹の言葉に驚いていると光樹は申し訳なさそうな顔をしていた。 「想也が3ヵ月俺を待っていられたら俺と想也の関係を認めてやるって言われて最初は意味わかんねえって思ったんだけどそれしか俺達を認めて貰える術が無くて。本当にごめんな。父さんがこの3ヵ月お前に見張りを付けてたらしいんだけど何か気づいたか?」 え!? 俺って見張られてたの? 全然気づかなかった… 俺が首を横に振ると何故か光樹は更に申し訳なさそうな顔をしてごめんと言った。 「でも、今光樹がここに居るってことは認めてもらえたの?」 「ああ、想也のお陰だよ。ありがとう」 俺のお陰なんてそんなことない。 俺はこの3ヵ月ただただ光樹に会いたくて… 「想也、結婚しよ。」 「え?」 『結婚』 光樹に言われたその言葉に頭は付いていかない。 俺がきょとんとしていると光樹はポケットから何かを取り出した。 これは白い正方形の箱。 光樹はそれを俺に向かって開ける。 中には綺麗な小さいダイヤが散りばめられた指輪が2つ並んでいた。 「本当はずっと前から指輪予約してて、丁度この間出来たって連絡入ってたんだけど俺、携帯取り上げられてて今日、想也が帰ってくる前に取りに行ったんだ。」 光樹はそう言って箱から指輪を1つ取り出すとそれを俺の左手の薬指にそっとはめた。 ひんやりとした感覚があってリングが俺の指にかかる。 指輪をはめたその指はいつに無く熱く感じた。 「必ず幸せにする。もう想也を1人になんかしない、だから俺と結婚して下さい。」 俺は今どんな顔をしてるだろう。 きっとぐしゃぐしゃに違いない。 何度拭いても溢れてくる涙を光樹は何度も何度も拭いてくれる。 「毎日キスしてくれる?」 「勿論」 「じゃあぎゅってしながら一緒寝てくれる?」 「当たり前じゃん」 「もう1人にしないで…。離れちゃやだ…」 「離れない。ずっと傍に居る」 俺は震える手で箱からもう片方の指輪を取り出すと光樹の左手を取ってその薬指に指輪をはめる。 2度目のキスはしょっぱくて涙の味がした

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