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第4話

朝起きて隣に光樹が居ないのは相変わらず慣れない。 光樹の少し低い体温に包まれながら朝を迎えたい。そんな寂しい気持ちを隠していつも通り仕事に向かう。 最近は余り食欲が湧かなくて朝は抜きがちで昼も夜も少し食べればいい方だった。 俺の中で光樹がここまで大きい存在だったんだって改めて実感する。 「想也お前痩せたか?」 同僚からそんなことを最近しょっちゅう聞かれる始末で本当に情けないと思う。 ただ、光樹に会いたい。 もう1度『想也』と名前を呼んで欲しい。 抱きしめて欲しい。 その日もいつもの様に仕事に言った帰りだった。家に入ろうと思って鍵を開けると既に鍵が開いている。 え…もしかして泥棒とか? いや、でもこのマンションオートロックだし… 僕は恐る恐るドアを開けて中に入った。 玄関には見覚えのある靴、 それは紛れもなく光樹のもので、、 慌ててリビングに向かおうと靴を脱ぐと突然リビングの戸が開かれた。 「想也!!」 目の前にはこの3ヵ月間待ち焦がれていた人が居る。 「光樹…!」 光樹に抱きしめられ久々に嗅ぐ光樹の匂いと体温に安心する。 「ごめん、想也。一人にしてごめん…」 「ううん、いいの。今こうして光樹が俺を抱きしめてくれてるから。」 どちらからともなく重なり合う唇。 それは次第に熱く深くなっていく。 まだ少し名残惜しいけどここがまだリビング前の廊下だと思い出して俺達は唇を離した。 光樹に手を引かれリビングに入る。 「おかえり、光樹」 「ただいま」

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