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第3話
俺が父親と約束してからもうすぐ3ヵ月。
俺は1歩も家から出ることを許されていなければ携帯すら取り上げられて想也に連絡も出来ていない。
不意に部屋のドアがノックされた
「はい。」
すると外から昔からこの家に使えているお手伝いさんの声が聞こえた
「旦那様がお呼びです」
「分かりましたすぐいにます」
父親の部屋に行くと体が弱くていつもは寝室にいる母がそのに居た。
「母さん、体は大丈夫何ですか?」
「ええ、今日は何だか調子がいいの。きっと貴方に良いことがあるからね」
母さんの言葉を理解出来る前にドアが開かれ父さんが入ってくる。
父さんは母さんの隣に座り俺は2人に向かい合う形で椅子に座る。
すると父さんは俺の前に1台のスマートフォンを置いた。
それは3ヵ月前に取り上げられた俺の携帯だった。
「想也くんだったか?」
いきなり想也の名前が出て驚いて父さんをみた。
すると父さん出なくて母さんが口を開いた。
「帰ってあげて?」
「いいの?」
「この3ヵ月、想也くんを監視されてもらったんだ。」
「はあ?」
監視って…
「いい子だな」
驚きと怒りの混じった顔をしているであろう俺の顔とは反して父さんと母さんは穏やかな顔をしていた。
母さんはともかく父さんのこんな顔初めて見たかもしれない…
「光樹、今度想也くんを家にも連れてきてね?」
母さんの言葉に頷いて俺は実家を後にした。
早く、早く、早く
想也の元へ
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