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071 バクハツしろ!:S

 解して広げたとはいえ、アナルにちんぽを挿れるのは2年ぶりだ。指は久々でも怖くなかったが、ちんぽは……ソレで身体の中を突かれるのは、多少身構える。  痛みは。  苦しさは。  気持ちよさは……どのくらいだったか。  しみじみと見ちゃいないが……しゃぶった感触じゃ、玲史のちんぽはだいぶカリ高だった。亀頭部分がデカめで、外見みたいにかわいらしくはない。  ソレがアナルの口を押し広げて入ってくる圧迫感に、息が詰まる。 「ッ……!」 「んっ、はぁ……この、最初に挿れた瞬間って好き。気持ちよくてぶるってなるし。これから、もっとイイし……」  俺のナカに亀頭を埋めたところで、玲史が息をつき。腰を動かさず。俺の頬を撫でて、首筋を撫でる。 「もう、泣いてもやめないよ」 「あ……玲史……」  さっき指でイカされて。ナカで得る快感を思い出した身体が焦れる。  血流と熱が集まったソコに、早く刺激がほしい。緊張と不安はどこかに消え。ほしい欲だけが、全身を巡る。  もう、逃げられない。逃げない。  泣かない。  泣いても、やめなくていい。 「おまえの好きに、してくれ……」  だから、もっと……。 「もちろん」 「っあ……ッ、くッ……!」  ググッと、玲史が腰を進めた。  ちんぽの全長は入ってない。指で届く、デタラメに気持ちいい場所……前立腺を、腸壁越しにカリで擦る。  初っ端からゴリゴリと、容赦なく。強い刺激に、息が喘ぐ声になって漏れる。 「んっ、あッ……あ、うッあ……ッ!」 「まず、ココ攻めてドライでイカせるね。僕も1回イッときたいから……イクまでノンストップで」  平然と喋ってる間も、玲史はガンガン腰を振って俺のナカを擦る。 「大丈夫。すぐイケるよ」 「や……ッあ、そこッ……あ……ッ!」  気持ちがよ過ぎて、快感がこらえきれない。  玲史の言葉通り。もう、イキそうだ。 「ッく、う……イッ……」  なのに。行き場が、ねぇ……! 「イキたい? イッていいよ」 「んッ……あッれい、じッ……!」  いつもなら解放出来る快感が、股間に渦巻いたまま……。 「イキたくなったら、ガマンしちゃダメ」  ガマンなんぞ、するか!  こんなにイキたいのにイケねぇ……って。  このリングのせい、だろ……出さねぇでイク、とか無理……。 「く……れいじ、外せッ……コレ……!」 「つらい? 苦しいの?」 「ん、うッ……出したい、から……出せねぇのは、つら……いッ」 「ドライでイクの覚えるまでダメ」  俺のイイトコロを擦る動きを遅くして、玲史が微笑んだ。  欲望に潤む瞳で。  すごく楽しそうに。  すごく気持ちよさげに。  すごく、満足げに。  そうだ……コイツ、サドだった……! 「ナカ、気持ちいいでしょ? ちんぽは忘れてココでイクの」 「そッん、なの……むり、だろ……」 「潮吹きも出来たじゃん。ドライでなら連続イキっぱで、飛ぶまで楽しめるからね」 「れい……ッう、くッ……!」  いきなり。ソコを、強く突かれた。  速く。激しく。ずくずくと……つつくように、押し込むように。 「うッあ、ああッ……ッ!」  ちんぽを締められてなきゃ、とっくにイッてる。  けど、イケない。  イケなくて、つらい。  強烈に焦れったくて。暴れたい。叫びたい。  イカせてくれ……!  どうにか、イキたくて仕方ない。。  ムダと知りながら、手を自由にしたくて枷を揺する。 「紫道(しのみち)、かわいいよ」 「ッう、れいッじ……たのむ……ッイキ、てぇ……!」 「うん、イッて。そしたら、僕もイクから。ほら、もっとあげる」  俺の尻を掴み、下から浅い箇所をダイレクトに突く玲史。  その刺激に、射精出来ないちんぽが苦しい。破裂しそうだ。  アナルの中はもう、前立腺のとこだけじゃなく、どこもイイ。気持ちよくてたまらない。  何かが、弾ける……。 「うあッやめ……うッくッ……あ、イクッ……ッあああ……ッ!」  打ち上がってパラパラ散る射精の快感とは違う、弾けたと思ったら……まだ残ってて……戻って、また弾け……の、タイムループみたいに……。  終わらねぇ……!?  「ッや……めろ、れッいじ……ッん」  開いた唇に、玲史が口づける。  差し込まれた舌にしゃぶりつく。すがりつく。身体のナカを波打つ快感に流されちまいそうで……けど、出口はなくて。気持ちよくて、怖くて……。  腰も脚も震えてる。これが止まるまで、キスしててくれ……その心の声は伝わらず。玲史が唇を離した。 「イッてるきみのナカ、びくびくしてすごくイイ……僕もイクね」  短いキスの間おとなしくしてたちんぽが、俺の中で獰猛に動き出す。 「ッ……ま、てッ! あッ……あッ……ッ!」  声が喉の奥で高くなる。 「イイ声、もっと聞かせて。もっと、イッて」 「ん、アッもうッむ、り……あアッ……」  溜まって満タンの快感は、ぷくぷく弾けては膨らんで。繰り返すうちにまた、デカい快感が湧いてくる。 「クる? じゃ、一緒にイこう」  俺の腰を抱え、玲史がさらにピストンを速める。  苦しい、もう……息が、うまく出来ない。  下半身の感覚が、アナルとちんぽの根元だけになる。  精液出すのはもう、どうでもいい。  ドライでも何でもいい。何でもいいから……。  クるなら来い!  この、快感のかたまり……もっと粉々に弾けて、バクハツしろ! コレが延々と続いてちゃ、おかしくなっちまう……! 「ッア、く……るッ、んッあ……ッ」 「紫道……その顔、いいよ……イキそう……んッ」 「イクッい、あアアッう、アッ……ッ!」  イッた。  今のも、出せてない。まだ勃ってる。  なのに、イッた……イッてる。  ちょっと鈍くなった快感は続いてる。  頭が痺れる。  感覚の抜けた腰がガクつく。  滲む視界の真ん中で、玲史が長い息を吐いた。  よかった……玲史もイケたみたいだ。  このまま腰振り続けられたら、マジでどうにかなりそうだった……。 「うッ! は、あっ……ッ」  ジンジンピクピクするアナルから、中を占めてたちんぽが引き抜かれた。その刺激に、また快感が奔る。 「ふう……きみとするの、すごく気持ちイイよ」  パチンとゴムを剥ぎながら、玲史が唇の端を上げる。 「ドライもいいでしょ?」 「……いい、けど……」  まだ息が整わず。頭も口も速く回らない。 「そのうち慣れて、もっとよくなるから」  確かに……出さなくても気持ちはよかった、すごく……けど。普通に出してイクほうがラクに気持ちいい、つーか。  出せねぇと、ちゃんとサクッと終わらねぇ!  バクハツしても、快感がなかなか消えてかねぇ!  出せないもどかしさは苦しい。  出せてないから、ちんぽはパンパンで萎えてない。  まだ、ジクジクする快感がソコに居座ってる……。 「じゃあ、挿れるね」 「は……? え……!?」 「まだまだ、これからじゃん。きみ、ちっとも乱れてないし」 「待て、今イッたばっか……」  おまえも、だろ……って言おうとして、見ると。  今出したにもかかわらず。玲史のちんぽは、しっかり勃起状態だ。 「うん。でも、全然足りないでしょ。次、生で奥ね」  脚を持ち上げられ、アナルにローションと硬いモノがあてられた。 「もっと、とろとろになってよ。淫らなきみが見たいの」 「ちょっと待っ、うッ! ああッ、あッアアアッ……!」  未だ軽く痙攣状態の俺のナカ。前立腺を超え、直腸の奥へ。玲史がちんぽをズブズブと捩じ込んだ。

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