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マジかっけー! 応援団団長・土方誠 4
バンカラな校風どころか、周りにいるのはこんなヤツばっかり。時代は変わったのだ、いにしえに作られた大学案内のパンフの文面を鵜呑みにした俺がバカだった。
「……何だよ、おまえらか」
「何だよ、はないだろ」
「冷たくされると、ますます燃えちゃうよん」
「気色悪いこと言うなって」
二人を鼻であしらう俺だが、そんな態度をとってもまとわりついてくるあたり、本当に奇妙な連中だ。
「今日はまた一段とキレイだね。お目目ぱっちりの、長い髪の毛さ~らさら。お肌にも磨きがかかって、もううっとり~ってカンジ」
「ホント、いい匂いがする」
俺の頭からつま先までをイヤらしい目つきで眺める青柳の言葉を受けて、赤木が鼻をヒクヒクさせながらにじり寄ってきたので、避けるように飛び退く。
「そのルックスで中身は男だなんて、まったく神様も罪作りだぜ」
「ミサオちゃんより可愛い子、この大学にはいないよね」
「だから俺はオ・ト・コ! いい加減にしろ」
ふざけたことを平然とぬかす青柳たちに対して、いちいち反応するのもバカバカしいと思いつつ、つい相手をしてしまう。
俺がいくら睨みつけても、彼らのバカげた発言はとどまるところを知らない。
「三年の女の人に工学部のアイドルって呼ばれてる人がいるらしいけれど、ミサオちゃんはニュー・アイドルだ、って評判なんだよ」
「そっか、ニュー・アイドルとお友達なんてさ、オレたち最高に幸せ、ってやつ?」
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