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第三章・7

「……ねぇ、希」 「何? 白穂」  ベッドの上で気怠い身体を持て余しながら、白穂は疑問を希にぶつけてみた。 「どうして、僕を抱いてくれたの?」  ふふっ、と小さく笑い、希は逆に白穂に訊いた。 「どうして、発情した時に僕を選んだの?」 「そ、それは」 「誰でもよかった?」 「違うよ! 希だったから、抱いて欲しいってお願いしたんだ!」  じゃあ、それは。  そう言って、希は体ごと白穂の方を向いた。 「僕も同じだ。白穂だから、抱いたんだよ」  はぁッ、と白穂は熱い息を吐き、希の言葉に酔った。 「それは……、好きってこと?」 「そう。僕は、白穂のことが好きだよ。君は、どうなの?」 「僕も、希が大好き」  よかった、と希は白穂の髪を撫でた。  白穂も、希の髪を梳いた。

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