71 / 76

第八章・4

「んっ。ダメだよ、そんな……」 「ぷっくり、勃ってきたよ。白穂の乳首」  指でこねた後は、そっと唇に含んで舌でつつく。  唾液をたっぷりと絡ませ、優しく吸う。 「あ、んんっ。だ、ダメ……ッ。あんまり、苛めないで」 「どうして? 白穂はこうされるのが好きだったろ?」 「理乃が、起きちゃう」 「じゃあ、声が漏れないように、キスして塞ぐよ」  希は白穂に口づけながら、指を後膣に忍ばせた。  そこはすっかり濡れており、すぐに指2本を飲み込んだ。 「うんんッ! ふ、ふぅッ、う。あ、はぁ、あぁ……ッ!」 「しとやかだね、白穂。初めて僕を襲ってきた時とは、大違いだ」 「ヤだ。もう、言わないでよ……」  始まりは、急に発情した白穂の方から希に求めたのだ。 『結城くん、お願い! 僕を、僕を抱いて!』  懐かしいような、それでいて昨日の出来事のような。  白穂は、熱い息を吐いた。

ともだちにシェアしよう!