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第八章・7

「ん……」  もぞり、と理乃が動いた。  は、と白穂は口を手で覆い、声を殺した。  だがそんな白穂を見た希は、餓えた微笑みを浮かべながら腰を穿ってくる。 「んッ! も、もう……ッ! は、はぁ、あ! ダメッ、これ以上はぁ……ッ!」 「白穂がイッたら、赦してあげる」 「んんぅ、くふぅッ! はッ、はッ、はぁあ!」  びゅるっ、と勢いよく精が吐かれ、スキンが温かく膨らんでゆく。 「んぁ、はぁ、はぁ、あぁあ……ッ!」 「よく出来ました。じゃあ、次は僕の番だね」  抉るように腰を突き入れ、希は白穂の体内に射精した。 「っく! ぅうう! ぅあぁあ!」  思いきり身体を引き攣らせ、その後白穂は脱力した。  ふるふると震え、荒い息を吐く彼に、そっと温かな手が触れた。 「白穂」 「希」  指を絡めあい、一つになった二人はしばらく熱い余韻に浸った。

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