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落ち穂拾い的な 先生が答えます!
ラグに転がっている二人の間に無理矢理入り込み、すんすんと匂いを嗅ぐと自然と顔がにやけていく。
ぐふふ と可愛くない声をあげて笑ったのに、オレを挟んだ二人は可愛い可愛いと持て囃してくれる。
「せんせーはぁ カワイイ花の匂い」
「春の原っぱにある春の匂いだよねー」
いい年の男が花の匂いと言われて喜べばいいのか恥ずかしがればいいのか……
反応に困ってしまってラグに顔を伏せると、二人が入りびたるようになっていつの間にか匂いが移ったのか、二人の香りがほわほわとする。
「ふふふ いい匂い、お日様の匂いがする」
自分の部屋のそこかしこから出鳳と凰珀の匂いがするのは、なんとも言えない心地よさだ。
「日差しの匂い日差しの匂いって言ってるけどどんな感じ?」
「自分たちのはピンと来ないよねー」
「んー」
ふかふかとした?
ほかほかとした?
そんな感じだけれど、それじゃあ伝わらないのは分かっている。
何かいい表現はないか と考えてぴたりとくるのがあった!
「干したての布団のような!」
ピン!ときたし、アレは幸せの象徴だ!
二人の匂いに包まれた時の幸福感は、日に干したふかふかの布団に飛び込んだ時に似ている!
「あー…… ダニの死骸と」
「糞の臭いかぁ 」
ん んん⁉
「なんでそんなこと言うのーっ!温かくて気持ち良くて幸せな匂いだって!」
そう怒った顔をすると二人が同じタイミングでくすくすと笑い出し……
ああ、今日も幸せだ。
END.
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