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Dog eat Dog 14
スタイルの良い男らしい小ぶりな尻とは言え、それなりの重量のあるそれを抱えてじっと息を潜めていると、さすがに汗が垂れてぽたりと大沢のスーツに染みを作る。
「 ナカ、に出しちゃったけど、感想でも聞いた方がいい?」
ひひ と笑いがこみ上げるのを飲み込んで尋ねると、α用抑制剤のせいで朦朧としているのか、眠たそうにも見える風で目を瞬かせながら大沢は戦慄く口を小さく開けた。
何か罵りの声でも聞こえるかと、長い髪を耳にかけて首を傾げてやると譫言のような言葉が零れて聞こえてくる。
「 も、と、 ナカ、もっと 」
瞬いたせいか溜まっていた涙がこめかみに流れて、αの癖に弱弱しくオレの下で請う姿にゾクゾクとした悪寒を感じた。
下生えの草がチクチクと膝を刺激して鬱陶しいことこの上ないが、自分の与える律動に揺すられて喘ぎを漏らすαを見下ろすのは堪らなくいい気分だ。
細く、長く、掠れた男の声が夜の静寂をダメにして、辺りに濃密でイヤらしい空気を振りまいている。
「あ ぁー…… っぅ、 う、ぁ、ぁん ん 」
膝に痛みを感じるけれど、腰を振るのを止められない。
最後まで嫌だと泣き喚かれるのもそれはそれで楽しいけれど、Ωに堕とされて素直に足を絡めてくるαと言うのも面白い。
「あ は ひ、ひひ ナニ?マジで?アルファ様なのにチンポ大好きになったの?奥がいい?浅いトコ?」
「あー…… ナカ? なか、ナカに、 」
草に塗れて喘ぐ大沢がそう呻く。
「なに?ナカ出しして孕ませて欲しいの?」
「 ぁ 」
ふらふらの意識の中でもそれは抵抗があるのか、大沢はその言葉に震えてわずかに目を見開いた。その顔が見たかったんだ……と心が満足して、口の端が歪んで満足なのか嘲笑なのかわからない笑みの形を作る。力の入らない抵抗を押し退けて、「オレの種で孕んでね」と耳に流し込みながら射精してやると、熱を感じ取ったのか押さえつけている足の表面に鳥肌が立ったのを感じた。
奥の奥に流し込むように腰を押し付けて、左耳の下に歯を宛がう。
オレの意図が分かったのか、鳥肌と冷や汗と……抵抗らしい抵抗でオレの服を掴んでぐぃっと引く。もちろん今の大沢の力でオレを押し退けることはできなくて、そのまま容赦なくその項に嚙みついた。
力の入らないジタバタと暴れる体が堪らなく愛おしい。
まるで小動物を手の中で弄んでいるかのような、支配的な心を満足させてくれる態度が嬉しくて嬉しくて……
ぶつりと皮膚が破れた感触に「ふ ひひ 」と声が漏れる。
「キレイについたよ」
そう囁いてやると大沢がびくりと痙攣したように跳ねてから大人しくなった。
射精の後の脱力感のせいで、隣に寝転んで大の字になりたい衝動があったけれど……
「 ぁ、あ、 」
震えながらぴくぴくと精液を吐き出している大沢が正気に戻るのもあとわずかだ。思いの外時間をかけて楽しんでしまった感があって、残念だけれど急いでここを立ち去らなければいけない。
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