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この時間がいつまでも続いていればいいのに
「こうやって、ちゃんとしないと。ユウはわかんなくなるみたいだし」
「だけど……」
すると、大輝はそっと耳元で
「身体大丈夫?」
って聞いてきた。
今日は、天気も良いし風もないし、こんな日は僕の体調はいい。だから言った。
「ん。大丈夫だよ。体調いいし。喘息おきてないし」
「いや、違うよ」
「…何?」
「昨日のアレ。ちょっと俺、無理させた?」
とか聞いてきた。僕はまたとたんに顔がかあああああって赤くなる。
「だ。大丈夫っ。こんなとこで聞くのやめてっ」
「……よかった」
大輝はそう言って、元の通りのほうに歩きだそうとした。
「ねえ、大輝」
大輝を呼び止めた。大輝は足を止めて僕を振り返って見る。僕は大輝をじっと見つめながらそっと口を開いて言葉を発した……・・。
大輝がよく聞き取れなかったみたいで僕をを覗き込むようにして顔を近づけた。
「何…?」
その大輝の顔にそっと手を差し伸べて今度は僕から唇に深い……深い…キスをした。
「………好きだよ……」
僕は大輝に囁く。
すると大輝の顔がぱあっーっと赤くなった。
「この。馬鹿……っいきなりとか。驚くじゃないか」
大輝はなんかあせっていた。
「あれ?大輝って……。自分からなら大丈夫だけど、こっちからのリアクションは……苦手??」
なんか……
「大輝だってかわいいじゃん?」
ニコニコ笑っていると大輝がむすっとして言いかえしてきた。
「お前……次は手加減しない」
「……?」
僕がキョトンとしていると
「次はもっともっと、エロいことしてやるから」
何を言って??いるんだ?戸惑っていると、いきなりまた口を塞ぐキスをされる。
「……仕返しだ」
さっきから、僕らは何度キスをしているんだろう。
僕は
"……大輝が好き"
いつまでもこうしていたい。
このままずっとずっとこの時間がいつまでも続いていればいいって
この先何かあってもきっときっと
今日の日を僕はきっと忘れないだろう。
そして、また僕らは深く深くキスをする。
end
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