25 / 79
番_5
尖りを爪弾く度に跳ねる身体。
知らず喉が鳴った。
「…ぁ……っ、な、なぁ……」
「何だ?」
「その、準備…?ってやつやってみたんだけど……不十分だったら…ごめん………っ…調べたんだけど、上手く出来てるか分かんなくて……」
ああ、本当に…。
「………馬鹿」
「なっ……俺は真面目に………」
ムッとした表情の陽翔の髪を指先で梳いて、込み上げてくる衝動を抑え込むようにそこへ唇を押し当てた。
「違う、可愛いってことだ」
「……やっぱ言うじゃん、恥ずかしい事…………」
前髪の上から額に、潤んだ瞳の目尻に、赤く染まった頬に、気持ちを入れ込むようにキスをする。
首筋に舌を這わせて、手は胸の尖りを弄った。
「…ふぁ………ん…っ…」
それから手を脇腹から肌の上を滑らせて、布を押し上げている陽翔の昂りに触れた。
「っあ………」
「脱がすぞ」
下唇を噛み締めた陽翔はコクリと頷いてみせ、それを合図に下着ごとスウェットを下肢から剥がして、濡れ滴った陽翔のモノを露わにする。
「ごめ、……おれ、もぅ…こんな……」
「どうして謝る?発情期なんだから、こうなるのは当然だ」
「…っだけど………」
「それに、堪らなく興奮する」
俺の言葉に反応してか先走りがまた一滴先端から溢れ出てくる。
「萎え、ない……?」
「萎えたら苦労しねぇよ」
本当に苦労しないんだけどな。
「…なら、いいや……、アンタが興奮してくれんなら、嬉し、ぃし……」
「そういう事言うと、俺の方が保たなくなるから止めろ」
ともだちにシェアしよう!