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番_4
Ωが選べる番は人生でただ一人だけ。
嫌だから、合わないからと次の相手を見つける事は出来ない。
「……お前が後悔しないなら」
「するわけ、ないじゃん……」
ばーか、と伸びてきた陽翔の手が俺の頬を摘んだ。
「それなら、とっくに逃げてるって」
「………そうだな」
頬に触れたままの手を取って、指を絡ませながらシーツへと沈める。
「…な、んか……エロ……」
「ふっ、これからするんだろ?エロい事」
「そうだけど…アンタが言うと、やらしい…」
いつもと変わらぬ物言いだが、視線は泳いで俺を捕らえようとしない。
「照れ隠し」
「るさい……いいから、早くしろよ……。結構ギリなんだからさ……」
「分かってる」
啄むようなキスをしながら陽翔の服の中へと手を忍ばせて、その肌に触れた。
熱いな………。
「……っん………手、つめた…っ、…」
「すぐ馴染む」
脇腹から腹筋にかけて滑らかな肌心地を掌で味わい、そのまま胸の位置まで服を捲くり上げる。
「ぅあ……はず……っ…」
恥ずかしがるも嫌がる様子は見せない。
汗ばむ肌は白い分上気してるのがすぐに分かるし、身体が興奮しているせいか小さな胸の尖りは勃ち上がり、存在を主張する。
俺の方が理性保ってられるか怪しくなってきたな…。
「な、に……?何か、変……?」
「……いや、綺麗だ」
「綺れ……っ、アンタってたまに恥ずかしいこと言うよな……」
「そうか?思った事を言っただけだけどな……」
「だから、そう言うのが――っあ!?や、な……っ…」
「文句なら後で聞いてやる。今は、こっちに集中しろ」
「…っ…ぁん……ぅ…」
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