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第20話

「あ、あ……きもちい……」  自分の手でするのとは段違いの快楽が産まれ、下肢を蕩けさせる。荒い息の狭間に本音を漏らすと、シオさんのグラインドが大きくなった。 「や、もうダメ……い、いく……ん!」  チカチカと世界に光が瞬き、どぷりと一陣を零すと脈動の度に白濁が漏れ出た。シオさんの肩に鼻先を寄せ浮いた背がぎゅっと抱きしめられる。シオさんの手によって最後の一滴まで搾り取られ、弛緩した身体は再びソファーに沈んだ。 「派手に零したな……」  ティッシュが引き抜かれる音が聞こえ、自分で始末しないとと思うのに体が動かない。酔いはだいぶ醒めてきた気がするのに、深すぎる快楽のせいで身体が重かった。

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