19 / 37

第19話

「や、だめ……それ……」 「可愛いな……お前の声、結構スキ」 「あ……」  好きと言われて一層声が甘く響いた。そんなこと言われて喜んでいいのかも分からないのに、快楽に囚われた身体はもういうことを聞かない。  イきたい……  声にならなかったはずなのに、シオさんがニヤリと笑う。 「ちょっと我慢な」 「あっ!」  裏側の敏感な場所を擦られた。指よりもっと体温の高いものが擦れて、下腹が疼いた。まだと言われて必死にこらえていると、擦りあう動きが大きくなる。  視線を落とすとシオさんの雄と纏めて握られているのが見えた。大きな手でひとつかみにされ、シオさんが腰を揺らす度にごりごりと擦れ合う。

ともだちにシェアしよう!