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「わかった」 「ぇ……ぅあ、や、むり」 中に入っていた指を抜き、海パンから、そそりたつ性器を解した後孔に宛がう。 「大丈夫。昨日もちゃんと入ったから。指じゃ気持ちよくなれないんでしょ?」 「ぃや、ちが、ぅ…」 「昨日は、全部入れた途端に終わっちゃったから、今日は楽しもうね」 「いゃ、やだ。ぅやああぁああ!」 一気に奥まで挿れられた。異物に下を締め、追い出そうとするが、余計に体重をかけられる。 「んあぁあ!…く、っ!あ、あっ、ぁ」 「奏、奥まで入ったよ。ここまで入ってるのわかる?」 音羽は奏の下腹部を摩る。そんなことをしないでもわかるのに、摩られると余計にあると主張する。 滲み出てる先走りをぐりぐりと奥に付けていく。まるで、自分のものだとマーキングするように。 「はっ、あっ…ぉ、おくぅ、ぅあ」 押し寄せる快楽に中の音羽をより一層、締めつける。 「奏はやっぱ指よりこっちの方が良かったんだね。出したくないっていってるよ」 「ちがっ、んぁ、ちがう、ちがうぅ」 隙間なく咥え込んでる後孔の縁をなぞる。尻を鷲掴み、外へ広げると音羽のモノは抜かれていく。 「うっ!は、あっ、ゃ、でてく、でちゃう」 無理矢理出ていく感覚に震える。中の肉がそのまま外に出てしまいそうだった。 「大丈夫。また挿れてあげるから安心して」 「っ!ぅああぁああ!」 カリまで縁のところに引くと、再び奥へ戻ってきた。 そして繰り返す。縁まで戻し、奥へ。また奥へ。 「やぁ!…ぅあ、あ…アアッ!」 繰り返すことで中が緩まり、動きやすくなった。抽挿は早さを増していく。 「ん、ぁ、あっ、っ、ぁ、ああ、ああぁあ!」 奏は熱を吐き出した。前の壁が白く色づけられていく。 「ふふっ、イッたね。すごい締めつけ。俺も、もうイクからね」 「ぅあ、イッ、てる。イッてるから、うごかないでぇ……やあぁあ!」 放出が近い音羽には、奏の絶頂での締めつけも震えもただの興奮材料だった。 まだ、ぴゅるぴゅると熱を吐き出す奏に構わずまたピストンする。そして 「っ、ぁ、イクッ」 「んやあぁぁ!」 最奥で果てた。 奏の中を音羽が白く染めていく。 「はっ、あっ、ぅ、ぁ、ぁ」 チョロロロロー 奏は精液とは違う。体液を放出した。白濁とは違い、色は透けているが、濃い色だ。 「(好きになってくれないなら。拒むなら。俺の与える快楽がなきゃ生きられないようにすればいい。もう普通の仕事仲間じゃ……抑えきれない)」 音羽は今だ、放出に震える奏の背中に唇を落とした。

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