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「やっと帰ってきた!二人とも遅い!」 シャワー室に向かうと、楽人は着替え終え、扉の前に陣取っていた。 「ごめん、ごめん。奏が足つっちゃってさ。」 「え!?大丈夫?奏」 「ん。」 奏は相づちのような返事だけ返して、楽人の横をすり抜け、シャワー室の一つに入った。 「えっ、まだ痛いの?なんか機嫌悪い?奏ー!」 楽人が扉を叩きながら心配してくるが、何も返す気になれなかった。 蛇口を捻り、頭から水をかぶる。暑いからじゃない。頭を体を文字通り冷やしたかった。 「(くそっ。なんで勃ってるんだよ)」 排尿をしてスッキリしたと思ったら今度は熱が溜まっていった。 トイレを我慢して、快楽を得られるほど、排尿は気持ちいい。けど、ライブの時はそれだけで、勃つなんてことはなかった。なら、なんで。 音羽に見られて興奮したとは思いたくなかった。 「(冷てぇ。なのに……熱い)」 いくら、水を被っても熱は上がるばかり。体は冷えているのに、内はぐるぐる熱がくすぶっている。 キュ、キュウ 後ろから手が伸びてきて水が止んだ。 「これ、水じゃん。いくら、外が暑くても体冷やしちゃダメでしょ?」 音羽だった。 冷えた腕を触り、腹に移動する。そのまま下に行き海パンのゴムに手をかけたところで、身を捻り、その手を拒んだ。 「触んな」 「……これから、まだ仕事あるんだし、ヌかないと辛いよ」 「誰のせいだと」 「うん。俺のせい。」 音羽は奏の拒む手首を押さえ、海パンの中に手を入れた。熱を持つ性器を手に取り、先端をぐりっと擦った。 「ちょっ、」 「だから手伝ってあげる」 「いら、なっ…ぁ、ふっ」 「ふふっ。すごい濡れてる。海に入ってたから?それとも」 おしっこ? 耳元に寄せて、吐息混じりに囁いた。息が耳にかかり、奏がビクつく。その反応を楽しむように音羽は耳を舐めていった。 「ひっ…ゃ、んっ、ん~」 「声、我慢しなくていいよ。今日はお客さん俺たちしかいないし、楽人も外に出たから」 唇を噛み、声を我慢する奏を見て、耳を舐めながら同時に性器を扱いていく。先走りが陰茎を伝い、音羽が扱く度にくちゅくちゅと音が鳴る。 その音は、耳を舐める音と共鳴し、奏を責めていった。 「はっ、ぁ…んぅ、んっ、アァ!」 体格は奏の方がいいのだが、与えられる快楽に震え、手を振りほどくことができない。 舌は首筋を舐め、むき出しの乳首を吸った。 「しょっぱい。」 「ぃや、やめて」 「やめて?さっきも感じてたじゃない。ただ水をかけ合ってただけなのに」 吸ったことで更に主張した乳首を舌で転がし、遊ぶ。歯を立て、軽く噛むと奏は体を反らした。 「んんっ!ぁ、はぁ……おとは、ぁ」 「また、そうやって誘う」 奏は誘ってるつもりは更々ないのだが、震える瞳で顔を赤らめながら呼ぶという行為は誘ってるようにしか見えない。好きな人なら尚更。 いろんなもので濡れた海パンを脱がし、奏の体を反転させ尻をつき出すような姿勢にさせた。 奏の淫液で濡れた指をくち、とわざと音をたてるように舐め、後孔に突き挿す。 「はぅ!」 「昨日、挿れてたからかな。まだ緩いよ。ほら、もう二本入る」 「んやぁ!」 中に入った指は、ピースサインみたいに広げ、昨日見つけた前立腺も忘れることなく、刺激する。 「アッ!あ、あ、そこぉ…ぉ」 「気持ちいいでしょ?ほら、もう一本」 「んやぁ、ぁ…だ、だめぇ」 「だめじゃないでしょ、ほら、気持ちいいって言ってごらん」 「んんん~」 奏は首を振り、嫌がった。体は快楽に感じてるのに、少しばかり残った理性が否定する。

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