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06※
「あっつい。もうしゃべんなよ、オマエ」
「ん゛っ…! ひ、ぐ……っ」
ぐいっとショーゴの足を持ち上げ、ひざ裏に手を押し当てて折りたたむように力を込め尻を上げさせる。
無理な体勢を強いられたショーゴが痛がるがそれは無視して、ガツガツと真上から激しく突き上げて直腸の突き当たりを犯した。
「咲、っん! んゔぅっ…! っあ、奥ばかりそんな抉ると、っぁ、あっ、あぁ……っ」
パンッ、パンッ、と皮膚のぶつかる音がする。グチュッグチュッと粘液が混ざり合う音もする。
俺がショーゴを犯してる。
ショーゴは痛そうで苦しそうなくせに、また破裂しそうなほどに勃起して、快感に喘いでいた。
素直でかわいい。気持ち悪くて笑える。
それがショーゴ。
ショーゴの中はぐねぐねとうねって俺のモノをぎゅうぎゅうとキツく締めつけているし、柔い肉がキュウ、と絡みついて、引き抜くたびに名残惜しそうにすがってくる。
そんなのも全部感じているのに、やっぱりいつも全部が遠い。
「遠いよ、ショーゴ」
もっともっと現実を感じたくて、ショーゴのはしたなく先走りを垂らしてイきそうな屹立を握る。
搾り取るように肉棒を扱きながら、腰を使って角度を変えつつ、じゅぽじゅぽとすみからすみまで丁寧に犯した。
「はあ……っ、ショーゴ、ケツでイキすぎてこれもう使い物になんねーかもよ」
「ああ……っあ、んぁ……っ」
「なんなら試す? 暇だし、このあとタツキんち行ってタツキ犯そうぜ。ほらぁ、3P、久しぶりっしょ?」
「っひ……! っい、嫌だぁ……っ嫌だ、咲以外のはいやだぁ……っ」
「いやじゃねーよ。っは、じゃあなにっ? ショーゴもネコがいいのっ? やだなぁ俺くん二人も犯すのめんどくせー。抱かれるのってそんなイイ? クソじゃね? 趣味合わんわ、うはっ、ははっ、あははっ」
素敵な提案をしたのに、手を伸ばして自分を先走りで濡らすショーゴは、喘ぎながらも首を横に振った。
捲れ上がった後孔が懸命に俺を締めつけ、手の代わりに俺を引き留めようとする。
そんなことをされると、おもしろすぎて笑ってしまう。
所有されて気が向いた時に犯されることが、反吐が出るほど汚らしい愛し方なのだ。
だけど俺はどんだけ抱かれたってほとんど感じねー。
俺に抱かれたがるこいつらの気持ちなんてミジンコの気持ちよりわかんないのよ。はっ。
わざとらしく口角を綺麗に上げてあははと声を上げる俺を見るショーゴには、どう映っているのやら。
それでもショーゴは俺から目を逸らさず、ボロボロ泣いて必死にオネダリした。
「咲、咲ぃ……っ俺を、俺だけ見て、くれ……っ俺だけ、ぇっ、ぇう……っ」
「あぁん?」
「俺を見てて……っ俺がもっと、セックス、うっ、くっ、うまくな、からぁ……っ!」
「ぷっ、あははははっ! なにそれギャグ? センスいいなあショーゴォ」
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