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17(side今日助)※微
見たくないって言ってるのに、見るだけどころか記憶しろとまで言うんだよ。
真っ赤に充血し擦られすぎてぷくりと腫れた尻穴から咲のモノが引き抜かれる寸前まで退くたび、粘膜が引きずられてチラチラと誘惑しているさまが鮮明に見せつけられる。
冷たい目で見下されながら、俺は何度も奥深く、腹の中を犯された。
一度達したはずなのに、俺の肉茎はすぐに芯を作って、トプッと鈴口から透明な液体を滴らせて腹の上で踊る。
俺は必死になって言いつけ通りに絞って抜いて呼吸を合わせて、意識の全てを咲に捧げた。でもそうすると、自分も感じる。
脳汁が沸騰するみたいな快感。
断続的に与えられる強烈な悦楽。
なんでこんなに感じるのだろう? わからない。ただ恥ずかしいと興奮する。苦しいと煮える。咲が相手だと……痺れる。
下腹部の奥からもらしているような肉欲に犯されて、またずっと気持ちいい。
「あっ、あ、はっ……いい、ぁあ……っ」
「まぁたトんでんにゃー……よく見てるよな? オマエの中に俺がたっぷり入ってるとこ。覚えるくらいよく見るんだろ」
「ふぁ……っ入って、ぉ、あ、っわか、っん……んんっ……」
「頭取れそうなほど頷いちゃって。なぁ、どう感じる? わかりやすく言って? 俺にわかるようにキョースケの感じる俺を説明して?」
「や……っん、ぁあっ……」
「やじゃねーよ」
「ヒッぎ、爪が、ッぁあ゛ぁ……ッ!」
思いついたように感想を求められ緩く首を振ると、優しかったはずが、突然粘膜をむき出しにした亀頭を親指の爪でギュリュギュリュッと容赦なく引っかかれた。
弱い粘膜を絶妙にいたぶられると生理的な涙が溢れ、俺はかぶりを振って叫喚する。
否定したわけじゃなくてなにを言われているのか上手く理解できなかっただけだ。だけど咲には関係ない。
「痛ッぁ、あ……ッ咲爪、刺さって、ひぐッ……!」
「今更ぶってんな。男に腹の中掻き回されながらイカされてどう感じるのか俺に聞かせろって言ってんのよ? わかる? 人語理解できる? ブタだから無理?」
「言、ゔ……ッ言うか、らぁ……ッ」
ビリッと強い電流のような刺激。
チカチカと点滅する目の奥。
鋭く差し込む目の覚めるような激痛に濁点だらけの啼泣 をあげ、俺は慌てて何度も頷いた。
咲は時折、こうして無軌道に過剰な暴虐を施すのだ。
酷いことだという認識がない。
消えた恋人のような目的のある暴力は振るわない。物言いや行動パターンが自己中心的で気まぐれな人。
咲は、やあ、という声と同じ軌道で嗜虐する。だから怖い。
ちゃんとわかってる。
「はっ…ん……はぁ……っはぁ……っ」
「ほら、キョースケの好きなココ、イカれるほど擦ってあげるから、ね?」
「っあ、んぁっ、あっ、ぁあっ」
俺が頷いたからか、打って変わって甘やかな声が耳朶を舐った。
ジュプッジュプッと激しさを増していく抽挿に、滲み出た腸液と体液でぬかるんだ結合部から泡立った粘液が滴り、塗れた音が響く。
前立腺をゴツゴツと狙って突き上げられると、脳のふやけた俺はたまらない。
涙と唾液と汗でぐしゃぐしゃの顔をなりふり構わず振り乱しながら、快感の波へ必死になって追いすがる。
「ケツ、っ気持、ち……っあ、あっ」
「アハッ」
「は、入って、俺のなか、出て……っ、咲の、おっ、っ……奥に、当たる、何回も、当た、ぉ、あ……っ」
「当たる? 当ててんのヨ」
「んぁっ……ぁ、うっ……出たり入ったりすると、んん……っ擦れて中身出そうだ、ぁ、そこ気持ちいい……っふ、気持ちいい……っいい……っんは……っいい、ひっ、気持ち、もう無理、や、無理、うう、うあっ……うあっ……」
「は、わかんねーなぁ」
「はぁっ、も、ぐちゃぐちゃでわけわかんねぇから、あ、イ、イク、やめ……ッん、ッんんん……ッイク……ぁイ、イク、イクイク、イクッもうイクッイッ」
「ン、……はっ……」
自分の頭の中でフラッシュする感情や感覚をそのまま出力する。
俺が感じる咲からの刺激を本人に説明する。壊れそうな体の責任はお前にあると当てつけているようで胸がむず痒い。
感じるまま口にすると自分でもわけがわからなくなって矢継ぎ早に言葉を重ねると、咲はよくわからない顔で首を傾げてグッと奥深くに押し込み、熱いものを注ぎ込んだ。
「うく……っあ、ぁ…ッぁ…」
熱い、血潮のような精。
ドクドクッドクッ、と脈動し、咲の体液が俺の腹の中に吐き出される。
俺の細胞一つ一つに染み込んでしまえばいいのに。
死に損だって、咲は言うけどさ。
わけもわからず脳内が真っ白になってぼうっと意識が回復し始めると、腹の上がシャツもろとも、自分の出したもので汚れていた。
「これで合ってる?」
荒れた呼吸のまま呆ける俺に、Vネックカットソーの襟首をバタつかせて体の熱を逃がしている咲が、ボソリと尋ねる。
合ってる。なにがだ?
なんで俺に、いや、あぁ。
思考がまとまらず、脳裏にハテナをフワフワ浮かべる。汗ばんだ額に強めのデコピンが飛んできたが、意味はやっぱり理解できなかった。
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