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06(side今日助)※
男を見る目が全くなさそうな自分の恋愛運の低さにうへぇと引きつつ、足の指の隙間まで洗ったから、泡を取り除くべくシャワーを使おうと立ち上がる。──と。
「うわっ!?」
「職務怠慢じゃね?」
突然、咲が腕を伸ばして立ち上がろうとした俺の腰をひっつかみ、自分の上に引き寄せた。
濡れた肌と肌がぶつかるペタンっという感触が尻に乗り、咲の身体を覆っていた泡が俺の体にもまだらに移る。
とっさのことで反応できず、引き寄せる力の赴くまま、俺はボディソープだらけでバスチェアーに座る咲の膝の上へ、乗り上げる形になってしまった。
……な、なんでだ!?
俺は脳内でムンクの叫びのような表情をし、ギャアッと叫んだ。
現在進行形で、お互い全裸で俺は彼の膝の上にまたがっているわけだから、すごく当たっている。
そして平均よりデカい上に俺は咲より筋肉質だからきっと重い。
「さっ、咲っ……! 俺が乗ったら重いだろっは、離してくれないか……? あとその、ぅあぁ……」
「あはは、ゆでダコみてぇ~。うん、重いよ。でもダメ。ココ一番大事っしょ? だからさぁ」
「そ、だって、っ、ちょ、あ、足は開かないでほしいかなぁ……!」
「見本、見せてあげる。眼球乾くくらい必死にジロジロ見ちゃってね」
ニンマリ。
と、悪魔じみたキャットスマイル。
こっそりデリケートゾーンの洗いから逃げたことを見逃してくれるはずもない咲は、俺が膝に乗っているというのにバスチェアーに座ったまま、両足を開き始める。
当然尻が乗ってる膝部分が開かれるとそこが空白となっていくわけだから、俺は必死に咲の首にしがみついておかなければ、後ろにみっともなく尻もちついて転んでしまうのだ。
それをわかった上で咲は意にも介さず自分の体から泡をすくい、少しその気になってた恥知らずな俺の肉茎に、白枝のような指を絡ませた。
「ぁ……っお、俺はいいから、な……っ? 咲の体、っ、ん」
「くだらねえことばっか囀ってっと、虫みたいに床にダイブすんよ?」
「だ、誰のせっ、ん、んん……っは、……ふっ……っぁ……!」
クチュ、と粘着質な音をたてて、咲の手が俺の陰部を揉むようにこすりあげる。
優しく丁寧に、それこそ洗っているようだが俺からすればそれは立派な愛撫だ。
更にもう片方の手が不審な動きを見せ、尾てい骨の上をコツコツと突いたかと思うと、ボディソープをローション替わりに尻の割れ目をなで始めた。
「く…っは……そこ…っァッ……」
ツプリ。
指が一本、体内に入り込んで蠢いた。
浅いところを出入りしてはグルグルと円を描く指で、そこを解す目的を思い出す。
普段こんなことをしないからうっかり恥じらいなんて持ってしまい忘れかけていたが、俺は咲とそういうことをするために来たんだった。
きゅっと眉根が寄り情けない表情を晒しているのが自分でもわかる。
けど客が触りたいなら俺は我慢だ。
「……ン、ン……ンッ……」
入り口近くを解していた細長い指がぬぶ、と奥深く埋め込まれ、熱くうねる肉襞をかきわけながら時折抜き差ししつつ括約筋を拡げていく。
指が触れた箇所からじわじわと燻るように快感が滲む。
反射的にヒクつく中が恥ずかしい。だってそんなかき混ぜて、不意打ちで俺の弱いとこ押しつぶすの、ズルい。拡げてるのに締まって絡んじまうよ。
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