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12(side今日助)※
「ぷっ、だから絡みすぎだって。拡げてんのに絞ってくんなよ無意味じゃん。なに? やなの? 俺が実況するとキョースケはいっつも死にそうな声出すから不思議だわ」
「だって、は、恥ずかしいん、だよ」
「ふーん? にしちゃあガン勃ちしてんね。バッキバキ」
ガタン。後ろで咲がホルダーから、ソープボトルを手に取ったのがわかった。
入り口は拡げたから、ボディソープのとろみを潤滑油にして抱くらしい。
予測を立てて身構えると、中に入り込んで浅いところを捏ねていた指がヌルンと名残惜しそうな内壁を振りほどいて退く。
「はっ…ぅ、……」
ブルッと身をふるわせる。
咲の言うとおり、中を埋めるものを恋しがる下肢がひくひくと収縮する。
俺が期待で鼓動を早めていることを知ってか知らずか、咲は足の間で蜜を垂らす俺の肉棒と自分の屹立をヌルリヌルリと擦り合わせて、ソープボトルをあてがった。
「ゔ、んッ」
キャップを取ったボトルの口がヒクついたア✕ルにハメ込むように、ズヂュ、と直接押し当てられる。
肌に感じる無機質な冷たさ。
はっ? と驚いたのもつかの間。
抉るように潜り込んだボトルの口から、ブチュ、ブチュッ! と押し出された中のソープが直腸にドロドロと流れ込んできた。──な、なんでそう……!?
「ちょっ……ま、待てっ、咲っ冷て、中に出しすぎ、い゛っ……!」
「おー、やっぱ溢れんね。けどすっげねちゃねちゃしててローションっぽいし、いっぱい使っとこ」
「ぃ、ぐ、ボトルの口グリグリしたら、痛いって、……ッぎ、ぅ」
「こーらーダメよーキョーちゃん好き嫌いしちゃ。ちゃんと残さずごくごく飲み干しなさい? あはは」
「うぅ…っぅぅ〜……っ」
無邪気で冷酷な笑い声。
逃げるわけにはいかないので必死に頼んだのに、咲はベコベコとボトルを押し潰しながらぐっぐと突き込んで注入する。
四つん這いの俺の股に熱いモノをあてがって、ドロドロになった陰嚢から肉棒までをじゃれつくようにニュルニュルと擦る咲。
そうされるたび、快楽で蠢く肉に押し出された白濁色のソープが結合部の隙間から溢れ出て、生々しく咲のモノにまとわりついた。
足をなぞるソープの感触が擽ったい。
粘着質な糸を引いてトロ、トロ、と溢れると漏らしているみたいで恥ずかしい。
なのにボディーソープでヌメった陰部を咲のモノで往復されると気持ちよくて、俺はボトルの口をキュッキュッと締めつける。
それを何度か繰り返したあと、不意に硬いボトルがグポ、と抜かれた。
注ぐものがなくなった口から、狭い内部に入り切らず押し返された粘液がごぷっと溢れてこぼれ落ちる。
「あ、っ溢れる、ん……っ」
「じゃー栓してあげる」
「っひ」
咲は両手で俺の腰を掴み焦らすように双丘の谷間を往復してから、ひくひくと収縮してソープを垂れ流すア✕ルをつつく。
やっと、抱かれる。
期待感に腰が揺らめいた。
クス、と背中から降り注ぐ嘲笑。
薄い唇を噛んで真っ赤な顔を俯かせる。今日は恥ずかしがらせられてばかりだ。
「ぅ…く、…っふ……」
裸で尻を上げて勃起した陰茎を濡らす俺の姿を余すことなく眺める咲には、お見通しなのだろう。
俺は痛みや屈辱より、羞恥や規制で煽り縛られするほうが興奮するバカ。
でもそれもちょっとは、咲のせいだぜ。
あまり解していないとはいえたっぷりとソープを注がれたおかげで摩擦の少ない穴が、宛てがわれた怒張に吸いつく。
自分から腰を動かして誘うと、咲は尻肉を掴み、グニ、と割り開いた。
挿入の抵抗感がそれほどないそこへ、意地悪な男が、殊更ゆっくりと丸みを帯びた先っぽを埋め込んでいく。
「ん、っ……ぁ、……っ?」
「ふっ」
指だけでも窮屈だった中はすっかりゆるんで拡がり、くぷ、と簡単に亀頭を咥えて、くびれをきゅ、と締めつける。
けれどそのままずぷぷ、と一番太い幹の半分まで挿し込んだ咲が、なぜかピタリと動きを止めた。
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