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第17話

 エアコンが効いているはずなのに、やけに部屋が暑い。  いや、この身体が熱く火照っているのだ。  僕を火照らせているのは、霧矢くん。  俺を熱くするのは、詩音。  二人で腰を蠢かせ、快感を貪った。  時に、その波がきれいにシンクロする時がある。  そんな時、二人はたまらないエクスタシーを感じていた。 「はぁ、あ! 霧矢くん! 霧、矢、くぅんんッ!」 「出すぞ、詩音」  ぱちん、と音を立てて詩音は爆ぜた。  霧矢くん、僕の名前を呼んでくれた……! 「あっ、あ! あぁああ!」  詩音が二度目の絶頂を迎えるとほぼ同時に、霧矢は彼の内に射精していた。

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