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第47話(マイク)

突然、天井まである窓から光が差し込んだ。 その後、食器や家具がカタカタと小さく振動する。 「やっと来たな」 ブライアンが呟く。 庭には大きな何かが着陸した。 ジェット機だ。 「まじかよ、、、」 移動手段が戦闘用ジェット機、、、。 本当に住む世界が違いすぎる。 タラップが降りて、中から戦闘用のタイトなブラックスーツを着た4人が降りて来た。 スティーブの他に福祉施設で見た3人が居る。 ジェット機は4人を降ろすとタラップを格納しエンジンを止めた。 そして何か光る球体をスティーブがジェットへ向けて投げると、一瞬でジェット機が消えるように見えなくなった。 まるで映画を観ているようだ。 「え?!あれは何?ジェット機が消えた?!」 「ジェットを隠すためのステルス装置だ」 ブライアンが教えてくれたけど、こんな進んだ技術があるなんて信じられない。 「マイク!」 スティーブが家の中へ入って俺を呼んだ。 エントランスに迎えに出る。 「スティーブ!」 逞しい腕でギュッと抱きしめられた。 「無事か?怪我は?」 「大丈夫。ケイラやブライアンが助けてくれた」 「エージェント•フォスター。どうしてここに?」 いつもの優しいスティーブじゃない。 厳しい顔と声。 付き合って間もないから許して。 怒った顔もめちゃくちゃカッコイイ! 「久しぶりだな、ワイルド」 ブライアンはスティーブに睨まれても楽しそうに笑っている。 「あ〜、つもる話は中でしない?」 スティーブの後ろからダイヤモンドがひょこっと顔を出した。 スティーブは溜息をつく。「ok、皆んな中へ」 全員でリビングへと移動した。

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