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第58話(マイク)
「スティーブ、気を付けて」
「ああ、早く片付けて君の所へ戻って来るよ」
頬に手を添えられ優しいキスをした。
「愛してる」
そう呟くとスティーブは驚いた顔をした。
「初めて言ってくれた」
え、そうだっけ?!
「君は僕に好きだとも愛してるとも言った事が無かったから」
それは最低な恋人だ。俺だけど。
だから、スティーブを不安にさせたり嫉妬させたりしてしまったのかもしれない。
「ごめん、君の事はもうずっと前から好きだったから言ってるつもりだった」
「いいんだ。僕も愛してる」
「待ってるから」
「お2人さん、いつまで続ける気?ジェットの準備は完了だ」
レッドが肩を竦める。
「すぐに」
最後にキスをして離れた。
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