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15 運命(3) ~リュウジ~

アオイと対面して座る。 アオイはもじもじして中々オナニーを始めようとしない。 前回の風呂場ではあんなに積極的だったのに。 どうしたのだろう……。 「どうした、アオイ? ほら、スカートめくれよ」 「なんか、恥ずかしいな。なぜだろ……」 アオイは、膝をキュッと閉じて抱える。 俺はアオイの肩をポンと叩いた。 「なんだよ。親友だったらこのくらい平気って言っていたじゃないか?」 「だけどさ……」 アオイは、時より俺のをチラ見する。 依然としてフル勃起で萎える気配はない。 アオイは、小さな溜息をそっと付く。 一旦フェラをして気持ちが高ぶったからかもしれない。 照れ臭いとか、恥ずかしいとか、そんな感情が先行してしまう。 アオイは、訴えるように俺を見る。 助けて欲しそうな表情。 ふうっ、しょうがない。 俺は提案する。 「俺がスカートめくってやるよ」 アオイは、うなずく。 「ああ、頼む……」 その声は、少し震えていた……。 俺は、恥じらうアオイの膝頭を押さえ、ゆっくりと股を開いていく。 小刻みに震える体。 アオイは俯き加減で自分の指を噛む。 目には薄っすらと涙を浮かべ、時折、膝を閉じようと内股に力が入る。 俺は優しく諭すように言う。 「ほら、アオイ。力を抜いて……ダメだろ?」 「……う、うん。でも……」 「でもじゃない!」 俺がピシャリと言うと、アオイはビクッとして力を緩める。 「よし良い子だ……」 俺は余裕そうにそう言うが、内心では悶え死にしそうになっているのを必死に我慢している。 はぁ、はぁ、やばいって……アオイ、可愛いよ、アオイ……。 心の声が漏れ出そう。 グググっと股を開ききると、むっちりふととももと薄い水色のパンティーが丸見えになった。 な、なあっ、こんなパンティ反則だろ!? よく見れば紐パン。 サイドは長めリボンで結ばれていて、スケスケレースの最高にエッチなパンティ。 そして、花柄紋様の中央部にはアオイの包茎チンポが薄っすらと見えている。 小さくもっこりとした部分にシミが少し。 我慢汁をお漏らししたのか……。 エロい……。 そう思った瞬間、俺のペニスがビクンと反応した。 あっ、やばい……。 見てるだけでいっちまう……。 いかん、いかんと俺は深呼吸をして気持ちを整える。 スーハー、スーハー。 いいか、よく考えてみろ。 こいつのは女の下着の中が普通なんだ。 だから、いやらしい事なんてない。 普通だ、普通! よし! 俺は勝ったと思った。 しかし良からぬ妄想を続けてしまう。 いや、待てよ……。 という事は、こいつのペニスは、エロいパンティの中で大事に大事に育てられてきた包茎チンポ、って事か……。 ぐはっ……。 やべぇ、エロい。エロ過ぎる! このままじゃ、ダメだ。 俺は理性が飛びそうなのを必死に堪えて、誤魔化ようにアオイに言った。 「へぇ。可愛いパンツ穿いているな……」 アオイは、既に顔が真っ赤だし、息が湿っぽい。 「はぁ、はぁ。あまりじっと見るなよ。リュウジ。あー、どうしてだ。なんで、今日は、こんなに恥ずかしいんだ」 両腕をクロスして顔を隠すアオイ。 相当、気持ちが高ぶっているようだ。 腕の隙間から見える表情は、興奮のあまり自分ではどうしようも無い。自分を助けて欲しい。 そんな救いを求めるような顔。 俺もアオイに救いを求めている。 胸の奥底からふつふつと湧き上がるアオイへの思いは、アオイじゃないとどうにもならない。 俺と全く同じ。 まるで、俺の気持ちとリンクしているかのようだ……。 ふっ、凄いな俺達……。 俺は少し冷静になった。 心が穏やかになった。 生まれも育ちもまるで違うもの同士。 なのに俺達はこれ程迄に気が合う。 何か少しでも欠けることがあったらこうはならなかっただろう。 親友になったのは当然の事。 付き合う事になったのも必然。 そして、これから結ばれるのだって、運命なんだ……。 俺は優しくアオイの頬を触る。 「なぁ、アオイ。俺、お前の中に挿れたいんだ。俺のペニス。いいか?」 アオイは、一瞬固まった。 でも、すぐに両腕を開くと俺にガバっと抱きついて来た。 きつくハグをする。 そして、頬を擦り寄せながら耳元で囁いた。 「リュウジ、オレも挿れて欲しいって思っていた。だから、お願い……」 アオイの吐息が耳にかかった……。

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