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第50話

乳首を軽くちゅっと吸われ肩を揺らす。 数度そうされて乳首がより勃ち上がると今度は甘噛み。 反対側は乳輪をなぞるだけ。 可愛い刺激がもどかしい。 可愛らし過ぎると長岡は多分気付いているだろう。 それなのに、乳首への愛憮は軽いものだけだ。 「じ、れった…い」 「んー?」 「か…かん、で…ください」 「痛いだろ」 「…良いですから………好き、ぃ゙ッ」 犬歯がやわらかい肉に突き刺さる。 痛い。 すごく痛い。 なのに、気持ち良い。 頭は正反対の事を感じ、身体に伝達する。 「ほんと、マゾだよな」 長岡は乳首を噛みながら下へと手を伸ばし、痛みに萎える事のないソレの裏筋をなぞった。 ぞくぞくっと身体中を拡がる甘い快感。 甘くて蕩けそうだ。 「あ…ぁ、……ん」 漸く触れられたソコは嬉しいとばかりに体液を滲ませ興奮している事を伝えていた。 扱く様に上下する大きな手が気持ち良い。 体液が長岡の大きな手を汚し、そんな事にさえ興奮するこの身体は更に体液を滲ませる。 なんてはしたないんだろう。 大きな手が陰茎を包み込むと上下に動き出した。 「ぁ…、ぁ」 「気持ちよさそーな顔」 ニチニチといやらしい音と目の前の男に聴覚も視覚も敏感になっていく。 恥ずかしい程蕩けた顔で快感を甘受する姿は長岡を興奮させ、手が止まらない。 「ぅ……、ん…んンっ」 親指の爪がカリ裏を掻く。 そんな事をされたらたまらない。 シーツを掻いても腰を浮かせても逃げられない快楽。 やめて欲しくはないが、些かはじめから刺激が強過ぎる。 これでは前戯からイき過ぎてしまう。 刺激を緩めて欲しいと腕に手を伸ばすもそれはやまない。 「は…、」 「どうした。 もっとか?」 「…っ!!」 教師とは思えない程いやらしい笑みを称え根元をぎゅっと締められた。 玉の中を精液がぐるぐるする。 「パンパンだな。 やっぱ若けぇとちげぇな」 「正宗さ…、まさ…っ」 「もう出してぇの?」 「…ち…が……」 呼吸を詰めて足の指を丸めたり伸ばしたり感じてますと伝えんばかりの反応に、長岡の手は止まらない。 はしたなく腰を動かしてしまう。 目が水分量を多くする。 ぼやけた視界に男くさい顔がうつった。 早く、喰われたい

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