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第57話
宛がわれたモノの大きさに息をのむ。
何度受け入れたって、この瞬間は異常な程ドキドキと胸が早鐘を打ち緊張する。
「顔、よく見とけよ」
「え、ま……っ…ぁ」
縁がソレを銜えた。
眉の間に皺を寄せ、それでもカメラを見ようとする健気な三条。
「押し込まなくても飲み込まれてくぞ」
「い、わっ…なくてい、ですから…」
バックのせいかいつもと当たる箇所も違いゾクゾクする。
「じゃあ、遥登が言えよ。
どうなってる?」
「………」
「ほーら、早く」
目の前のテレビ画面にはバックの体位で男を受け入れていっぱいいっぱいになっている自分と、余裕綽々に色気を駄々漏れさせている恋人がいるだけ。
必要以上の物のないホテルの一室。
必要以上の大きさのベッド。
アンバランスさが三条の羞恥心を煽る。
「……せ、くす………してます」
「誰と誰が?」
「え……、ぁッ…」
「誰と誰がセックスしてんだよ」
「まっ、さむねさんと、おれ…っが、」
いつもと違う場所を抉りながら入り込んでくる陰茎に必死に言葉を紡いだ。
ケツ側への刺激はバイブやローター、玩具を使われる時くらいしか受ける事がなくなんだか不思議な快感が駆けていく。
なんと形容した正しいのか分からないソレ。
そんなモノに飲み込まれるのはこわい筈なのに、長岡と一緒ならそれさえ興奮のスパイスになる。
「……まさむ…さんと…っおれが、せっくすしてます…っ」
真っ白なシーツを握り締め、サディストな恋人の望む答えを口にすればお利口だと突き上げられた。
「あ゙…ッ」
「すっげ、絶景」
既に開かれている臀の肉を割り拡げ結合部をマジマジと見ながら長岡はいやらしく笑った。
その艶笑みさえカメラは捕らえている。
なんて淫らだ。
恥ずかしくて心臓が痛い。
「遥登にも見せてぇな。
俺のきもちくしてくれるココ」
「い、い…ですから…」
「ギッチギチに俺の銜えて、痛てぇ位に締め付けて興奮してるよな。
やっぱこういうの好きだろ」
尻を割り拡げていた指がいつの間にか結合部に伸びてきてそこを撫でた。
そんな所をマジマジと見られるだけでも恥ずかしくてたまらないのに、今は長岡の大きなモノも銜えている。
「ちがう……正宗さんと、だから…」
「俺とだから興奮してくれてんの?
でも、いつもより締め付けキツいぞ」
「だって……そ、れは…」
振り返ればそれは?と言葉の続きを催促されながら腰を突き入れられる。
縁の肉が内側に捲れても、それすら気持ちが良い。
大好きな長岡とだから興奮してると言いたかった筈の口は淫らな声を漏らすだけだった。
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