3 / 11

ミチ

凪が帰って来だのを知って浮がれた。 だげんちょ(けれども)、凪はオドゴ連れで来た。 しかも一緒に住むどか良い出しやがって。 俺がらは逃げだくせに。 悔しさのあまり、俺は凪を、俺が管理人をやってるアパートに住むように強要した。 凪の姿が見えだ瞬間、鳥肌が立った。 『あぁ、俺はまだ、こだに(こんなに)凪を恋しいのが』 と、少しだげ寂しぐ思う。 凪が都会さ行ぐと決めだ夜。 『そだに(そんなに)俺が嫌いが』 なんて、女々しぐ(すが)った俺の手を、凪は静がに振り解いだ。 『ごめん。俺には夢があんだ』 その目には嘘は無がったげんちょ(けれど)、その奥にはどごが、ホッどしたような感情が 見えっちまった。 分がってる。 そうさしたのは我が(じぶん)だど 我慢利がねがった 俺が悪いんだど 分がってはいだげんちょ(けれど) 俺はとうとう、気持ぢの整理も出来ねーまんま 電車に乗り込む凪を 見送るしが無がった。 凪は、昔っからめんげ(かわい)がった。 凪が小学校に上がるまでは、女の子だど思ってだぐらいだ。 当然の様に俺の初恋の相手になった凪は、小6の時には出来上がっでいで。 当時中3だった俺は 自分の欲望を抑える事が出来なぐなっていだ。 『嫌われっかも』 とが、今なら冷静に考えられだだろうに 当時は自分の中で(くすぶ)っていだムラムラを、どうすれば抑えられっか?って言う事ばっかり考えでいだ。 なのに 凪は俺の事が大好ぎで、ただひだむぎに素直に信じでくれでいだ。 それを、俺は 利用しだ。 近所って事も手伝って、凪はよぐ家さ遊びに来でだ。 「同級生が、僕を『女の子みでだ(みたいだ)』ってからがうんだ」 そんな悩みを打ち明げでくれだ時だった。 『まずい。同級生にも凪の魅力がバレ始めでる!』 真っ先に思ったのは、凪の悩みの解決法でもなんでもなぐ 自分の『凪を取られっかもしんね』って言う焦り。 ちょっかいを出し始めで来だって事は、近付ぎだいっていう下心に決まっでる そう思っだら最後 「凪はちゃんど男だべ」 俺の中の何かが壊れだ。 「俺が男にしでやっから」 自分が何を口走ったが覚えでねがった ただただ夢中で、凪を求めだ。 狙っでだ訳ではねーが、たまたま二人でベッドに横並びに座っでだがら、押し倒すのなんて簡単だった。 純真な凪の目は、怖くて見られながったから、口唇を塞いで見えなぐしだ。 柔らかな感触。口腔内の甘ったるい味は、凪の幼さを表しでるようで、胸の奥が密がに傷んだ。 それでも辞めらんにがった(れなかった)のは、興奮ど好奇心ど、俺の知らね同級生達への嫉妬心のせいだど、自分に言い訳をする。 「ぅん。ッッんんッ」 初めでのキスがこんな濃厚なモノで、きっと軽くパニックを起ごしてるであろう凪を気遣っでやれるほど、俺もオトナなんかでねがった。 甘い甘い舌を貪っで、溢れる唾液も吸い尽ぐす。 凪の体液だと思うだげで、興奮しだ。 ちっちゃな口を精一杯開いでる凪が愛おしい。 堪らずちっちゃい身体を抱ぎ締めで、反応が知りだぐで下腹部へど手を伸ばしだ。 『あぁ。ちゃんと勃起しでる』 そんだげで勇気を貰う。 短パンのチャックを下ろしで、ブリーフごど引き剥がす。 小学生のちっちゃい勃起があんまりめんげぇ(かわいい)がら、気が付けば思わずむしゃぶり付いでいだ。 「んゃぁッ」 凪のめんげー喘ぎも、自分の口で(しご)ぐ水音も、凪がら発生しでる音がと思うど、それすらも興奮の材料でしがねがった。 「みッちゃッ」 あぁ泣ぎそうな声。たまんね。 太もも、痙攣(けいれん)しでる。気持ぢ良いんだな。あぁ‥‥めんげー‥‥ 凪の声に、体温に、熱に、匂いに、 夢中になっだ。 「だ、め。ッんッ。な、ンか‥‥  キ、ちゃぅッ」 そのナニがを(こら)えるように震えながら、涙目の凪に、追い打ちをかげっぺ(かけよう)ど、唾液でべちゃべちゃになっでる秘部さ指を伸ばす。 一瞬ビクンと体を震わせっから、腰が浮いで()れ易い体制になっちまった。 『凪、これ以上俺を(あお)んねでくれよ』 そうやっでまだ凪のせいにしで、俺はゆっくりどソコに中指を挿入しだ。 「ひゃッぁッ!」 ビクビクッとまだ身体を震わせで、今度はそのまま俺の口腔内に射精をしだ。 当然ソレを全で飲み込む俺に 「だ、め。  きだね(きたない)‥‥」 涙を零しながら凪が懇願(こんがん)する。 そんな姿までもが、俺を煽って行ぐ。 「凪のは、なにもかも綺麗だ」 言いながら、まだまだ終わる気のねぇ俺は、挿れだままの指を、ゆったりど抜ぎ差しする。 ぬっぷ。くっチュ。 イヤラシイ音は部屋中に響ぐ 「ん。 ふ」 凪もまだ、されるがままで俺に身体を預けでいるうぢに、喘ぎ声を漏らし始める。 「気持ぢイ?」 ぬぷ。くチュ。 「ッん。 ッぅん‥‥」 気持ちイイのが恥ずがしい事だと思っでる凪は、顔を両手で隠しながら、小さぐ返事する。 「じゃ、俺も 気持ぢ()ぐしで」 器用に片手で下を全部脱ぐど、シックスナインの体制に向ぎを変えで、凪に向がって自分のを突き出す。 「ぅ わぁ」 凪はビックリしでだが、所詮中坊のナニだ、大した大きさで無ぇ。 だがら逆に、最後までイク気でいらっちゃ(いられた)んだ。   れ  る。 凪の小さな舌が触れる。 暖かくて、ヌメる。イヤラシい舌。 チュ。チュク。 小さくキスをしでがら、先端を(くわ)える。 添えらっちゃ指の感触までもが堪んね。 じわじわクる小さな快感に、俺の方が翻弄(ほんろう)されそうだ。 「気持ぢイー」 凪にそれを伝えっど、嬉しがったのが、一生懸命口唇で扱ぎ始めだ。 「あぁー‥‥イイ‥‥」 クチュ。プチュ。ピチャ 水音の合間に聞こえる 「ふ。ん。ンむ」 息継ぎの呼吸音。 鼓膜がら侵入しだ興奮は、欲望に変わっで益々俺の自身を膨らませる。 「なぎ‥‥」 愛しい人の名を呟いで 俺も再び凪の秘部を刺激する事に集中する 「ンッ んやぁッ ‥‥ッふ」 気持ぢイイ事に意識が行っで、口が(おろそ)がになんのも、凪だがら愛おしい。 指を2本に増やしでも、一瞬痛そうな声を発しだ後は、すぐ慣れで喘ぎ声に変わっでいだ。 「なぎ」 もう汗だぐで力が入ってねぇ凪を、抱ぎ起ごす。 「俺に 捕まっでな」 抱ぎ合う格好になっで、胡座(あぐら)をかいだ俺の上がら、ゆっくり腰を下ろしで貰う。 片腕で凪を抱いで、片腕で秘部ど自身どの結合部を探す。 ぐ。ップ 「ンあぁッ」 内側に侵入しだ圧を吐き出すがのような、激しい吐息。 声がらは“痛み”を感じらんに(られな)がったがら、そのまま腰を動がす。 「は。あン。ぅん」 突ぐ度に漏れる吐息。 気持ぢイイのは俺なのに、もっと悦ばしでやりでーど思う。 突くのがイイのが、擦るのがイイのが、早いのがイイのが遅いのがイイのが。 はだまだ()ねぐり回すのがイイのが 様々に動がしで確がめで 夢中で抱き合っでだがら、何回イッたが数えるのを忘れだ。 そうやっで、凪のハジメデを手に入れだ俺だったが、 「すき」 の一言をずっと言いそびれでだので、凪の中ではただの「セフレ」程度にしが思わっちねがった(われてなかった)のがもしんね。 身体は手に入れでも、心までは、手に 入れらっちねがったんだな‥‥ あの別れの日 見送っだ電車が見えなぐなる頃、ようやぐそう、思う事が出来だ。 それがまさが こだに(こんなに)早ぐ帰って来るなんで。 俺、勉強頑張ってで良がった。 家継ぐって言っといで良がった。 凪をなるべぐ俺の傍に置いで、アイヅと別れさしてやる。 ほんで今度こそ、凪を俺のモノにすんだ! そう強ぐ決意を固めで、管理人室を後にしだ。

ともだちにシェアしよう!