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第十章・3
では、と誠はローションを準備した。
露希の秘所はすでに体液でたっぷりと潤っているが、念を入れてジェルを塗った。
自身の性器にも塗りたくり、挿入の衝撃を和らげるよう気を配る。
全ては、露希のためだった。
「挿れるぞ」
「うん。……っく、あ、あぁ。あっ、あっ、はぁああ!」
ゆっくりと、じっくりと挿入ってくる誠。
彼を受け止める時、露希は歓喜に震えた。
自分の白い腹に手を当て、内を貫いてくる誠の感触を確かめた。
「あ、すごい。こんなトコまで、挿入ってる……」
熱い溜息をつき、腕を誠に向けて伸ばす。
彼はすぐにその手を取り、指を絡めてくれる。
「動いていいか?」
「うん。優しくしてね」
「ああ」
誠は、静かに腰を退いた。
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