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♥【閑話】お菓子をあげるから/ラファ×ギル(7)
「い……っあぁあ!!」
僕のそれが最奥へと達する瞬間、彼の口から悲鳴じみた声が迸った。見開かれた双眸から再び涙がこぼれ落ち、ベッドヘッドへと続く手首のロープがギッと鋭い音を立てた。
……|悦《い》いなぁ、その|表情《かお》。
絶望したようでいて、そのくせどこか諦めきれないような強い光が、いまだ瞳の奥から消えていない。
「……動きますね」
僕は自分の唇をぺろりと舐めた。
笑うように目を細め、彼の下肢をいっそう押さえ込み、上から突き入れるようにして深く穿つと、彼はまるで息ができないみたいに、はくはくと口を開閉させる。
「や、あ……っ深、ぃっ……!」
「そうでしょう、ね……っ」
肌がぶつかれば探るように中を撹拌し、ぴったりと隙間なく張り付くような隘路を強引に割り開く。
片手間のように服の上から胸の突起を爪弾くと、「んぁっ」と彼はいっそう胸を喘がせて、
「……っ」
かと思うと、熱を帯びた粘膜が更に奥へと|誘《いざな》うように僕へと絡みついてきた。
「酷くされるの、好きでしょう」
「はぁっ……? んな、わけっ……」
「だってほら……」
腰の動きを止めると、艶めかしく蠕動する内壁が、もっと欲しいとばかりに纏わりついてくる。
たらたらと雫を溢れさせている彼の屹立を戯れに弾けば、きゅうと音がしそうなほどに中が締まった。
「ぃ……っあ、も、|触《さわ》……っ……!」
「……ね?」
僕は笑みを深めながら、触れていた側の突起を押しつぶし、次にはそれともう一方を一緒にきゅっと摘み上げた。
「いっ……! っあ、マジ、やめ……っ」
言葉に反して、差し出すみたいに反らされる胸。されるままにツンと立ち上がり、布越しにもその輪郭をくっきりと浮かび上がらせたそれを、僕はますます強く捻り上げた。
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